気血水(き けつ すい)チェック表

あなたの体の中の気血水の状態を確認できるチェック表です。
気血水は体の内外をある程度の量をもって止まることなく流れています。
気血水の量や流れに異常があると、症状として現れます。症状がなくても、潜在的に異常がある場合もあります。
この表で、気血水の状態に関しておおよその確認ができるので、一度チェックしてみてください。
当てはまる項目が多いところが、あなたの現在の体の状態です。
複数の状態があわさっていることも少なくありません。


気血水とは

気は働きだけがあって、目に見えないもの。エネルギーのようなものです。
気のエネルギーによって血や水が体内を循環し、体が正常に動きます。
血(けつ)は体の各所に栄養を与える作用が主で、潤す作用もあります。
水(すい)は体の各所を潤す作用が主で、栄養を与える作用もあります。


あなたのタイプをかんたん診断!
「あてはまる」と思う項目すべてをチェックしてください。

気虚(気が不足した状態)










気滞(気の流れが滞った状態)











気逆(気が正常な流れに逆らって流れる状態)










血虚(血が不足した状態)












瘀血(血の流れが滞った状態)









水滞(水の流れが滞ったり、偏って存在している状態)













さて、あなたの状態に対する養生法を見てみましょう!

それぞれの養生法

気虚

気虚の方は、少し疲れる程度に体を動かし、しっかり睡眠をとることを繰り返すことで、体がだんだん強くなっていきます。
もし、下痢しやすいなど、お腹が弱いようなら、1回の食事量を考えて、食べ過ぎないように気を付けてください。
食べたものを消化吸収するのにもエネルギーを使うため、胃腸の能力を超えて食べることが負担になり、ますます弱くなってしまいます。

気滞・気逆

気滞や気逆の方は、心と体の緊張をうまくほぐすことが重要です。
神経質になったり、完璧を目指したりする気持ちを一度捨てて、流れにまかせるゆとりのある心構えに切り替えるようにしてみてください。
一つのことにこだわらないこと、マイナスの側面ばかり見ないことを意識してみましょう。
また、体が動けば気も動くため、適度に体を動かすことも効果があります。

血虚

血虚の方は、「血」を増やす食材をとりましょう。肉、魚、レバー、人参、ほうれん草、ブドウなどがおすすめです。
「血」の材料を補充したら、しっかりと睡眠をとりましょう。
血は夜の睡眠によって作られるため、規則正しい生活で、正しい時間にたっぷりと睡眠をとることが重要です。

瘀血

瘀血の方は、血を巡らせるために、よく体を動かしましょう。
運動をする時間がないという方は、普段の生活に取り入れてみてください。
運動靴で通勤して、最寄り駅の隣の駅まで歩いてみたり、1つ遠くのスーパーに出かけてみたり。
また、ストレッチも効果的です。
お風呂上りに、いつも伸ばしていない筋肉をゆっくりと伸ばしてあげましょう。
瘀血は血の滞りですが、気の滞りが原因にあることも少なくありません。
気(エネルギー)が巡らず、それに伴って血も巡らないのです。
気滞にも当てはまる項目が多い人は、気滞の養生法も参考にしてみてください。

水滞

水滞の方は、水分の摂取を控えめにすることと代謝をよくすることを考えましょう。
水分摂取に関しては、健康にいいからと水を大量に飲むと、むくみや体のだるさ、めまいなどを引き起こすことがあります。
水滞を引き起こしやすい体質の方は、水の代謝が悪いので、のどが渇いた時だけ飲むので構いません。
夏は汗をかくので、熱中予防のためにも水分をこまめにとったほうがいいですが、それ以外の季節には、無理してとる必要はありません。
果物や、甘い食べ物の摂取も体に水を溜めやすくなるので注意しましょう。
代謝をよくするには、しっかり体を動かして汗をかくのが一番です。
体を動かすことで、水が体内を回り、外へ出やすくなります。
その他、冷たい飲食物にも注意しましょう。
体が冷えると、体内の水が動きにくく、排出されにくくなります。



結果はどうだったでしょうか。
これは、気血水から体の状態を判断する方法ですが、この他にも、五臓(肝心脾肺腎)から体質や病気が起こる機序を捉えたり、病邪の位置や深さ、病気の進行具合を捉える方法もあります。
気になる症状、お困りの症状があれば、一度ご相談ください。



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