2016年7月3日(日)
7月2・3日に広島国際大学で行われました
「呉藍(紅花)祭り」
に参加してきました。この呉藍とは、3世紀の中国王朝時代(呉の時代)に染料の技術(藍と総称)が渡ってきたことに由来しています。紅花から赤色の色素を取り出す技術はすごく手間暇がかかり、昔はこの紅色が非常に高価なものとされ、高貴な人でしか使うことができなかったそうです。
実際に紅花を使った染にチャレンジしました。
行程は
1.摘み取った紅花を4時間水にさらし黄色の色素を取り出す
2.花びらを絞る
3.1・2の作業を黄色の色素が出なくなるまで繰り返す
4.赤色の色素を取り出すために4−8%の炭酸カリウムで抽出する
5.赤色の染料ができる
6.染めたいものを染料につけ、揉み込む
7.クエン酸と米酢を加えさらに揉み込む
8.色止めでさらに米酢につける
9.水洗いと乾燥
染料の素材になる植物って紅花以外にも、クチナシ・アイなど植物で漢方薬としても使われるものなんですよね。
今回染に使った紅花も漢方では「コウカ」という名で血の流れを整えてくれる効果があります。
植物って本当に奥が深いですよね。
手作りで染めたスカーフは愛着がわきます。
今は機械化が進んで染料を使った染めをする機会はなかなかないですが、ご興味があればチャレンジしてみてください。