2016年9月3日(土)
9月に入りまだまだ残暑が厳しいですが、朝晩が少し過ごしやすくなってきましたね。秋の味覚が楽しみになってきました。
少し前ですが8月初旬に、漢方薬で使用される「黄柏」採取の研修に参加してきました。
黄柏とは、ミカン科:キハダの樹皮を乾燥させたものです。
非常に苦いですが、家庭薬としてもよく使われています。「良薬は口に苦し」とはまさに黄柏のことを指すのかもしれません。
効果として健胃・整腸作用・殺菌作用があり、また身体の中の余分な熱を取ってくれるので打撲にも使われます。
今回の研修で使用したのは、奈良県で40年以上育ったキハダの木です。伐採後適当な長さに切断し、樹皮を剥がしやすいように切れ目を入れます。切れ目からヘラなどを使って刺していくとスーーッと剥がれていきます。思っていた以上に綺麗に簡単に剥がれ、鬼皮も自然に取れていきます。
あとはこのまま乾燥し漢方薬として使います。
このキハダの採取は水分が樹皮に沢山染み込んでいる梅雨の時期が適しています。乾燥するとこんなに簡単には剥がれないそうですよ。
漢方薬に使われている生薬の多くは長い年月育った植物の力を使っています。大切に使わないとダメですね。