2017年8月23日(水)
京都には、大きな古本市が年に3回あります。
そのうちの1つが、お盆のころ、下鴨神社の糺の森(ただすのもり)で行われる、下鴨納涼古本まつりです。
先日、古本まつりのために糺の森まで出かけたので、同じ糺の森にある、河合神社にも寄ってきました。
この神社には、神武天皇の母である玉依姫命(タマヨリビメノミコト)がまつられています。
玉依姫命は女性の美の神様として信仰されていて、多くの女性が訪れます。
ここには、全国でも珍しい、鏡の形をした鏡絵馬があり、表面に顔を、裏面に願い事を書いて納めます。
休憩所では、美人水というカリンのジュースを飲むことができます。
このカリンは、下鴨神社の葵の庭でとれたものが使われているそうです。
カリンは、生薬としても使われ、去痰や鎮咳の効能がありますが、漢方薬よりも、のどあめのイメージが強いです。
カリンは秋に実が成熟するので、今は小ぶりの実がちらほらみつかります。
境内にある木にも実がなっていて、これから大きくなっていくのがわかります。
ちなみに、樹皮がこのようにめくれるのは、カリンの木の特徴です。
私は、お参りを済ませた後、絵馬は恥ずかしいので(『ムカエマの世界』を書いた、みうらじゅんのような人たちに見られてしまうので)、美人水だけ味わってきました。
甘さ控えめで、スッキリとして、夏の暑い日でもおいしくいただけます。
今の季節は、美人水のシャーベットもあり、糺の森の木陰で味わうシャーベットというのは何とも風情があり、穏やかな気分になれます。
夏の京都にお出かけの際は、ぜひ糺の森まで足を運んでください。