お茶でも紫外線対策!

2019年5月31日(金)

日中の日差しがだいぶきつくなり,
30度近く気温が上がる日々が急に増えてきました。
本格的な夏はまだまだ先なのですが。

体や心にとって気持ちいいお日様の光を適度に浴びておくことは大切です。
お日様のやさしい光で、気分はUPし、また骨をつくるのにも必要ですので、日の光はなくてはなりません。
しかし、きつい紫外線はシミや日焼けなどの肌のダメージにつながってしまいます。

ですので、ハレノヴァでも、紫外線対策をはじめています。
今回、ビタミンCたっぷり含まれる素材を使ったブレンドティーをご用意して、ご来店された方にお出ししています。
爽やかな味わいのお茶となりました。来月の梅雨前まで販売もしております。

blog 写真1

日常で紫外線はどうしても浴びてしまうものです。しかし、体がきちんと新陳代謝できていると、
少ないダメージで済み、回復も早くなります。
ビタミンCはご存知の通りシミやソバカスのもととなる物質の働きをおさえてくれたり、
元気な新しい肌を生み出すのに必要な成分です。
この時期に意識的にビタミンCを取ることで、肌トラブルを未然に防ぐことを助けてくれます。
他にも肌に優しい商品をとりそろえておりますので、近くに来られた際は気軽にお店をのぞいてください。

少しでも、肌のダメージ軽減のお手伝いになればと思っています。

気持ちのいい日を紫外線のために内にこもるのは、もったいないことです。
対策を万全にして、気分良く外へお出かけしてみてください。

老人必用養草4(飲食について:麺類・酒)

香月牛山

2019年7月10日(水)

 引き続き、『老人必用養草(ろうじんひつようやしないぐさ)』を紹介します。
 この本は、以前に紹介した『小児必用養育草(しょうにひつようそだてぐさ)』の香月牛山(かつきぎゅうざん)が1716年に著した本です。
 老人の養生、老人への接し方など現代にも通じるいろいろな教訓が書かれていて、今読んでもためになります。

 今日は前回の続きで、食養生の麺類、酒の部分を読んでみます。

【原文】
・『本草』にも「蕎麦を折々食って腸胃の垢を去べし」とあり。厚味の人などは打てかし食ふべし。妨なし。されども老人の陰血よはく、脾血かはきたるに、腸胃の垢を去やうなる物を食ふ事よろしからず。多く食へば泄瀉をなし、或は卒中風を発する者多し。
【中略】惣て湿麺の類少く食ふ時は害なし。今の人は湿麺を食ふに、腹に満ざればやまず。故に害をなす事多し。

・酒は人に益あり。陽気をたすけ、血気をやはらげ、食気をめぐらし、腸胃を厚くし、皮膚を潤し、憂をわすれ、胸を発して意を暢て心をたのしましめ、寒湿をさり、悪気をころし、風寒暑湿の気にをかされず。夏は涼しく、冬は寒気をふせぎ、中をあたため、諸の食毒、諸の薬毒を解し、薬の勢をめぐらす。
【中略】生まれつきてこれを嗜む老人、つねに少く飲ときは、上にいふ所のごとく其益多し。
【中略】老人の気血をやしなふ事、酒にまされる物なし。され共、上戸に生れつきたる人は少飲て楽しむ事をしらず。口腹にかなふ故に、十分にのみて元気をやぶり、脾胃を損じて大病を生ず。壮年の人だも過酒すれば身をそこなふ。いはんや老人の気血うすき、此はげしき純陽の気に堪べけんや。
【中略】その人の酒量よりもひかへめに飲事をしるべし。ひかへ過すとおもはば、よきほどよりも過ぐべし。よきほどとおもはば、いつにても分量よりは過べし。能々心得べき事なり。

【訳文】
・『本草綱目』にも「蕎麦をときどき食べて胃腸の垢(あか)を取るのがよい」とある。濃い味を好む人は自分でそばを打って食べるのがよい。体に障ることはない。しかし、老人の陰血(体をつくっている細胞など)は弱く、脾血(消化器を巡る血)が少ないので、胃腸の垢を去るようなものを食べるのはよくない。多く食べれば、下痢をするか、或いは脳卒中になるものが多い。
【中略】湿麺(うどん、そうめん、そばなど)は全て、少しだけ食べるなら害はない。今の人は湿麺を食べるときは、腹いっぱいになるまで食べるのをやめない。なので害となることが多い。

・酒は人によいことがある。陽気(体の熱やエネルギー)のはたらきを助け、気血の循環をよくし、食欲や消化のはたらきをよくし、胃腸を丈夫にし、皮膚を潤し、気にかかることを忘れさせ、胸のわだかまりを発散して、心をのびのびとさせて楽しませ、体の冷えや水を去り、体外からの邪気を殺し、気候や気温などの外からの刺激で体をこわさないようにする。夏は体を涼しくさせ、冬は冷えを防ぎ、胃腸を温めて、様々な食べ物の毒、様々な薬の毒を消し、薬効を体にめぐらせる。
【中略】元来、酒をたしなむ老人は、少ない量を飲むなら、さきに言ったような利益が多い。
【中略】老人の気血を養うには酒より良いものはない。しかし、大酒家に生まれた人は少なく飲んで楽しむということを知らない。おいしいからと、たくさん飲んで元気を損ない、胃腸を悪くして大病を生じる。まだ若い人も量を過ぎれば体を害する。言うまでもなく、老人のように体力が衰えてるものは、激しい純陽の気に(体の機能を亢進させるだけで栄養とならないので)体が耐えられない。
【中略】人それぞれの酒量よりも控えめに飲むことを考えないといけない。控え過ぎていると思えば、適量よりも多いものだ。適量だと思えば、必ず量が多すぎる。よくよく心得るべきことである。


 蕎麦が胃腸の垢を取るというのは、蕎麦は、体を冷やし体にこもった余分な熱をとること、食物繊維が豊富なことを指すのだと思います。蕎麦は胃腸が弱い人には適さず、多く食べすぎてはいけません。やはり、ここに書いてある通り、嗜む程度に食べるのがいいのでしょう。
 お酒の効能については、多くの人が実感していることが並べられています。お酒を飲むと血行が良くなり、食欲が増し、気分がよくなるというのはよくわかることです。ただし、「風寒暑湿の気にをかされず(気候や気温などの外からの刺激で体をこわさないようにする)」というのは一見納得いきません。酒を飲んで冷たい風に当たれば、体が冷えてかぜをひくことがあります。しかし、さらに先を読むと、少ない量ならばという注意があり、合点がいきます。少量なら、前に書いてあるような効能があるのであって、飲みすぎると体への害ばかりになります。
 お酒は適量が大事です。ここに書いてあるように、多くの場合、控え過ぎと思える量より少ないくらいがちょうどいいということを知らず、適量よりずっと多い量を飲んでしまうということを心に留めておかないといけません。
私も飲み過ぎてしまうので、自省の意をこめてこの部分を取り上げました。



 さて、今回見た食養生の部分は、もう少しあり、次回で終わりです。
次はお茶、タバコのお話です。

梅雨も楽しく。

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2019年6月28日(金)

関西はやっと梅雨に入りました。
じめじめ、重だるいという体の反応がでてきやすい時期です。
このような症状を感じやすい方は、からだに余計な水がたまりやすい方が多く見受けられます。

むくみがあったり、お腹がちゃぽちゃぽ鳴るなぁ、天気が悪いと調子が崩れるなぁという方は
余分な水が溜まっている状態です。

一口にむくみといってもそこには様々な原因があります。

ここでまず、その原因を説明する前に
少し簡単に、からだの水巡りの話をします。

口から体の中に取り入れた水は
1吸収(消化管)→2分布(体液)→3排泄(尿や汗)や再吸収
という流れをたどり、体の中を巡っています。

この内のどこかの働きが上手く進まない状態、例えば、
吸収が上手にできない
運動不足などで体を動かせていないため、水も巡らない
尿や汗として体外に水をだすはたらきが上手く行われていないなど、
このような状態が続くと、余分な水は体に溜まりむくみなどがでてきます

その結果、天気の悪い日に頭が痛い、体が重だるいという不調につながっていきます。

取り入れた水分を自分に必要な水としてきちんと利用するために
胃腸の働きを高めることや、からだの水の流れをスムーズにしていくことが必要となります。

すぐにお薬でなくとも日常生活でも改善はできます。

食事の量を減らして胃腸の負担を減らす、
エレベーターをやめて、階段を使って体を動かしてみる
少しマッサージをして寝るなどを取り入れる
ということを日々ちょこちょこ意識してみてください。
どれか1つでかまいません、続けられることが大事になってきます。
続けていくことでじんわりと体の調子は上向きます。
これでうまくいくのがベストです。(お金がかかりません)

また、むくみやすい方は水分補給の際、水よりも
水のめぐりを促す民間のお茶を飲むこともおすすめです。
十薬(どくだみ)、スギナ、はとむぎ、とうもろこしのひげが余分な水をだしてくれます。
(写真は薬局でお出ししている季節のお茶です)

お茶や日々の生活ではイマイチ上向かないし、天気の悪い日ほんまにしんどいなという方には、
しっかり実感できる粉末の漢方薬
(☆おすすめポイント→生薬の粉末100%でできています!)があります。

血液がドロドロになるから、水分はちゃんと摂らないといけないので心がけて飲んでいます。
ときちんと意識されている方も多くいらっしゃいます。
さらに、その水分をしっかり巡らす体づくりを+αで日常に取り入れられると
より健康が維持できるので、ぜひ無理のない範囲で、しっかり体を動かしてください。

6/27~6/29 商品発送に関するお知らせ

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2019年6月18日(火)

G20大阪サミット開催に伴い、6月27日(木)~30日(日)の大阪市内の大規模な交通規制実施が予定されていますため、該当営業日は当薬局からの商品発送をお休みさせていただきます。
期間中も注文を承ることはできますが、期間中にいただいたご注文は7月2日(火)以降の発送とさせていただきますので、よろしくお願いいたします。

また期間中のお届けに関しても、地域によりお届け日やお時間の指定を承ることができない場合がございますので、ご留意くださいませ。

よろしくお願い申し上げます。

商品発送休止日:
6月27日(木)~29日(土)
※30日(日)は定休日です

「腎」を元気に、美しく年齢を重ねていきませんか?

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2019年6月15日(土)

こんなお悩みの声をよくお聞きします。

40代、50代 60代と年齢を重ねると太りやすくなった。
今までは、少し食事の量を控え、運動すればダイエットできたが、今は体重が落ちない。
それどころかお腹がポッコリ出てきた。

体質的なこと、食事量、内容、食べ方などいろいろな要因はありますが、漢方では年齢を重ねると、「腎」の働きが落ちてくる「腎虚」になりやすくなってきます。
漢方でいう「腎」は発育、老化、ホルモンなどに関係する臓腑。
そのせいで新陳代謝も落ちてくるのです。
「腎」を元気にしてあげることが、大切になってきます。

今回は「腎」をしっかりサポートしてくれる「瓊玉膏」をご紹介いたします。
6種の生薬から作られた滋養成分が、体内を巡って新陳代謝を盛んにし、血行も良くする働きがあります。
冷え症の方にもおすすめです。
飲む美容液とも言われ、お肌もうるおいます。

これから、年を重ねても「腎」をしっかり元気にすることで、健康で美しく過ごしていきませんか。

どうぞお気軽にご相談くださいませ。

老人必用養草3(寄り道)

香月牛山

2019年6月8日(土)

前回に引き続き、『老人必用養草(ろうじんひつようやしないぐさ)』を紹介します。
この本は、以前に紹介した『小児必用養育草(しょうにひつようそだてぐさ)』の香月牛山(かつきぎゅうざん)が1716年に著した本です。
老人の養生、老人への接し方など現代にも通じるいろいろな教訓が書かれていて、今読んでもためになる本です。

なのですが、今回は何か所かを切り取り、「老人」や「年老いては」、「人」などの言葉を削って、通して見てみます。



【原文】

・ややもすればその心にかなはず、物毎に堪忍なりがたく、多欲にして怒り、うらみ、安穏にして楽しむことをしらず、さまざまの願望やむ時なき類の者おほし。
・脾気弱く、腸胃もすぼくなるによりて、常に食物を一度に食らふ事をえず。その上、虚火ありてかはく故に、飢る事もやすく、満る事もやすし。
・それ物の性の熱なるもの。炭火にてやきたるもの、気の辛く辣き物の甘しゅうなる物あたふべからず。
・紙袍は寒気を防ぎ、おもからずして便ある服なり。
・居所は南東をうけて陽気の方に向ふべし。
・万事におどろきやすし。ここを以て居所はその屋鋪の中央に作りて、四方より物躁き音などの聞えぬやうにすべし。
・常に目を楽しめて心を養うより外の事なければ、その家作も分限よりも清らかにすべし。
・居所の庭は広大なる仮山泉水を作るべからず。ひろき庭などを常に望めば眼をうばはれ、心散じて志気を耗す。しかのみならず、仮山は種々の物ずきをして、奇石などを立をくによりて、山にのぼり、石に踞て寒湿にあたり、あるひは足の弱き、蹶きこけ、腰をくじき、足を損ず。泉水ことに悪し。夏は暑気を凌に便あるに似たれども、水湿の気、皮膚をやぶり、冬は寒湿地中に満ちて、家の下まで湿気およびてさまたげおほし。
・春二月半ばより秋八月末までは、庭に出て草木の青みを見るときは、眼の病といふ事なく、眼性もつよきことなり。
・病後に舌をかく事なかれ。舌は心神の通ずる所なれば、そこなひやぶる時はたちまち命絶するなり。


【訳文】
・ともすると、思い通りにならず、何に対しても許せず、欲が多くて怒り、恨み、心やすらかにして楽しむことを知らず、様々な願望が絶えず起こるものが多い。
・胃腸が弱く細くなるので、食べ物を一度に食べることができない。その上、食欲の仮亢進があり、お腹が減りやすく、一杯にもなりやすい。
・熱いもの、炭火で焼いたもの、辛いもの、甘くて脂っこいものは与えてはいけない。
・紙の衣服は寒気を防ぎ、軽いので適した服である。
・住まいは南東の陽気が入る方に向いているのがよい。
・何事にも驚きやすいので、部屋は家の中央につくって、周りの騒がしい音などが聞こえないようにしなくてはいけない。
・いつも目を楽しませて心を養う以外にすることがないので、その家は身分よりもキレイにしなくてはいけない。
・庭は広大な山や泉を作ってはいけない。広い庭が常に前にあると、目を奪われ、心が散って、何かをやり遂げる気が減る。それだけでなく、山には趣向を凝らして、めずらしい石など置き、登っては石に座って寒気と湿気にあてられる、あるいは足が弱く、つまづいてこけて、腰をいためて足を怪我する。泉はとくに悪い。夏は暑さをしのぐのによいが、湿気が皮膚から入り、冬は冷えと湿気が地下に広がり、家の下まで湿気が及んで健康を害することが多い。
・春の2月半ばから秋の8月末までは、庭に出て草木の緑を見れば、眼の病気になる事がなく、眼の性質も強くなる。
・病後に舌を掻いてはいけない。舌は精神が通じる所なので、傷がつくとすぐに死んでしまう。


何か、ヒトではない生き物みたいです。
ちょっと、コメントを付けてみると

―――――――――――――――――――――
この生物の飼い方には、いくつかコツや注意点があります。
わがままで、思い通りにならないと怒るので、なだめながら飼わないといけません。
食べられないのに食欲があったり、食べ物に制限があったりするので、体調に気を付けて、食べてもいいものを食べられる分だけ与えます。
家や庭にも配慮しないといけない点があって、怠ると怪我をしたり、体調を崩したりするので、飼い始めるときには、念入りに考える必要があります。
一番気を付けないといけないのは、舌を傷つけないことです。舌が傷つくとすぐに死んでしまうので、堅い食べ物などは十分注意しないといけません。長い間、愛情を注いで育ててきて、なついてきたのに、ちょっとした不注意で死なせてしまっては、悔やんでも悔やみきれません。
なかなか、扱いづらい生き物のように思えますよね。
でも、しっかりと特性を知れば、決して難しい生き物ではありませんので、みなさんも、ぜひ一度、飼ってみてもらえれば、その愛らしさがわかると思います。
―――――――――――――――――――――

イース文化でのヤプーの育成法や、モラヴィアのパパーロみたいですね。
老人の養生法の本からの抜粋とは思えなくなります。

理由の部分を省略したり、現代の考え方からは少し眉唾に思える所をつなげたりして、違った印象にして遊んでみましたが、
本当は有用なことがたくさん書いてある本なので、誤解のないようにお願いします。



では、次回は、普段の調子に戻って、養生法について真面目に紹介していきます。

健康を保つための漢方

アルコール

1日の終わりに仕事の疲れを癒すために、お酒をたしなむ方は多くいらっしゃいます。
1人で飲むお酒も、みんなで飲むお酒もそれぞれ違った良さがありますが、
健康でないと、楽しくお酒が飲めません。

いつまでもお酒を楽しむためには、まず、週に1日以上の休肝日をつくることと、泥酔するまで飲まないことが重要です。

お酒の適量は、厚生労働省の「健康日本21」では「節度ある適度な飲酒」は純アルコール量で20g(25mL)となっています。
これは、ビールだと500mL、日本酒やワインだと180mL程度ですが、
この量で止められる方はあまりいらっしゃないのではないでしょうか。
飲み会などでは賑やかな雰囲気の中でついつい飲みすぎてしまいます。

よくお酒を飲む方は、漢方薬で体への負担を減らしてあげてください。
お酒の肝臓への影響を少なくするには、田三七人参がおすすめです。
田三七人参は肝臓のはたらきを良くしてくれるだけでなく、血液の流れを良くしつつ止血の効能もあるので、
生理痛や不正性器出血などにも使われます。
疲れやすい体質の改善、低血圧や高血圧にも使われ、普段の健康維持にぴったりです。

実際に、適量の数倍のお酒をほとんど毎日飲んでいるのに、田三七人参のおかげで血液検査に異常がない方がいらっしゃいます。
田三七人参だけに頼るのはよくありませんが、気になる方はぜひ一度試してみてください。


健康寿命

今の日本は世界有数の長寿国になっていますが、平均寿命が延びている一方、健康寿命があまり延びていません。
その差があることは問題で、寝たきりになる期間がどうしても出てくることがあります。
しかし、漢方の考え方を取り入れることで、病気になりにくく、健康寿命を延ばすことができます。
病気の予防は、西洋医学より漢方医学の方が得意なことです。

病気というのは、体質、生活習慣、ストレスなど、いろいろな要因が重なって、症状として現れます。
体質も生活習慣も人によってバラバラであるため、病気に対してはその人にあった漢方薬が必要ですが、
1つだけ、誰にでも起こる病気の要因があります。それが「老化」です。

老化は、腎精と呼ばれる生命の源が減っていくことで起こります。
骨や歯がもろくなり、腰が曲がり、肌や髪に潤いがなくなり、筋力や体力が衰える老化は、生命の源が減るにつれて進んでいき、
生命の源が完全に無くなったときに寿命が尽きてしまいます。
この生命の源は食べ物によっても補われますが、部分的にしか補えません。

これを補うのに漢方薬が活躍します。漢方薬には、食べ物にはない生命の源を補ってくれるはたらきのあるものがあり、
瓊玉膏(ケイギョクコウ)はその代表的な漢方薬です。

瓊玉膏(ケイギョクコウ)は古典に、若返る、歯が生え変わる、白い髪が黒くなる、奔馬のように走れるなどの効能が書いてあります。
この通りになるのは、難しいですが、それほどの効果が期待できるとわかります。
実際に瓊玉膏を飲んでいらっしゃる方は、元気が溢れて魅力的です。

瓊玉膏を飲んでいるとかぜをひきにくくなったり、病気の後の回復が早くなったりする効果もあるので、
病気にならないため、病気になっても早く治るための、基礎的なお薬として最適です。

ただ、1つ欠点を挙げるとすると、すぐに効果が実感できないことです。
すごく疲れていたり、体力が弱っている方なら、飲んですぐわかるのですが、
健康な人がその状態を維持するために飲む場合、効果がわかりにくいです。
それを理解して、しっかり飲んでもらえると、10年先が変わります。

これからの高齢社会に向けて、みなさんに飲んで欲しい漢方薬です。

口の症状

口内炎

炎症が起こるのは、余分な熱があるためと考えます。
熱のために赤く腫れる、痛みなどの症状が出ます。
病態として、1、胃熱(イネツ)、2、肝火(カンカ)、3、気虚、4、陰虚などがあります。

1の場合は、口内炎の他に、食欲が旺盛、口臭がある、のどが渇くなどの症状があります。
このタイプは暴飲暴食や、味の濃いもの脂っこいもの、刺激物を食べることで胃に熱が溜まり、炎症を起こしているので、
胃の熱を取る方剤を使います。それに加えて、食事をあっさりしたものに変える必要があります。

2の場合は、口内炎の他に、イライラ、目の充血、耳鳴り、脇の下や胸の痛みなどの症状があります。
このタイプは、精神的な緊張が続いたり、怒りを繰り返すことで、気の流れが悪くなり、肝が熱を持っているので、
肝の熱をとり、気を巡らせる方剤を使います。生活では、こころにゆとりを持たせることが重要です。

3の場合は、口内炎の他に、疲れやすい、体のだるさ、顔色が白い、息切れなどの症状があります。
このタイプは、もともと体の弱い人や胃腸の弱い人が疲労、睡眠不足、偏食、かぜなどで体力を消耗して起こるため、
気血を補う方剤を使います。同時に、しっかり体を休めることで治りが早く、再発もしにくくなります。

4の場合は、口内炎の他に、肌のかさつき、便秘、胸が熱く苦しい、寝汗、手足のほてりなどの症状があります。
このタイプは、体の冷却水が減ったために熱を生じた状態です。上の1、2、3のような体に熱を持った状態が長く続く、
精神的な緊張が長く続く、性生活の不摂生など、いろいろな原因で起こるため、その人にあった養生が必要です。

1~4全てのタイプで共通して気を付けていただくのは、甘いもの、辛いもの、脂っこいもの、お酒を控えて、
熱が体に溜まらないようにすることです。


口腔内乾燥症(ドライマウス)

乾燥しているのは血(ケツ)や水の不足と考えます。
血や水が持つ、潤すはたらきが十分に発揮されていないため、口の中が乾燥します。
病態として、1、胃陰虚、2、肝火、3、腎陰虚などが考えられます。

1の場合、口の乾燥の他に、お腹が空くがあまり食べられない、吐き気、しゃっくり、胸やけ、便秘などの症状があります。
このタイプは、辛いものの食べ過ぎ、慢性の炎症、消耗などで起こり、胃陰を補う処方を使います。

2の場合、口の乾燥の他に、イライラ、目の充血、耳鳴り、脇の下や胸の痛みなどの症状があります。
このタイプは、精神的な緊張が続いたり、怒りを繰り返すことで、気の流れが悪くなり、肝が熱を持っているので、
肝の熱をとり、気を巡らせる方剤を使います。生活では、こころにゆとりを持たせることが重要です。

3の場合、口の乾燥の他に、体の熱感、手足のほてり、皮膚の乾燥、男性では性欲はあるが続かない、
女性では月経が少ないなどの症状が出ます。
このタイプは、加齢、慢性病による消耗、発汗や下痢で水分が失われる、性生活の不摂生などによって起こります。
腎陰を補う処方を使います。

全てのタイプに共通して言えることですが、飲んでいる薬の影響で唾液の分泌が低下していることもあるため、
服用中の薬もチェックします。
普段の生活では、良く噛んで食べる、口呼吸をしない、唾液腺マッサージをすることなど、唾液が良く出るようにして、口の乾きも抑えることが重要です。


舌痛症

舌に痛みがあるのは、気血が届かない、熱が甚だしいなどが考えられます。
また、心因性もよくみられるため、気を巡らせる方剤を併用することもあります。
病態として、口内炎と同じものが挙げられ、治療も同じ様な方剤となるので、口内炎の項を参照してください。
ただ、舌痛症は治るのに時間がかかります。一般的に病気というは時間が経つほど治りにくくなるため、
より早めに相談に来ていただくことがなにより大事です。

鼻の症状

花粉症
花粉症では、アレルギーとなっている花粉が飛んでいる時期に、眼の痒み、涙が出る、鼻水が出る、鼻が詰まるなどの症状がでます。
原因となる花粉は、スギやヒノキだけでなく、初夏のイネ、秋のブタクサなど、一年中飛んでいるため、ある季節だけ症状が出る方は、花粉症の可能性があります。
鼻水、涙、眼の痒みなどの症状は、体の中にある余分な水が、花粉を刺激として溢れ出した状態ですので、花粉症を改善するには、水が溜まらないようにする、水の代謝をよくすることが大切です。こういった症状を取るために、利水作用のある漢方処方を使います。

症状を引き起こす原因として、
1、風寒、
2、風熱、
3、肺気虚
などがあります。

1の場合は、鼻水がサラサラして、ポタポタ垂れる、涙が溢れるなどの症状があります。
この時には、温めて水を追い出す方剤を使います。

2の場合は、鼻水はあまり垂れずに、鼻づまりがあり、目が赤くかゆいなどの症状があります。
この時には、冷やすと同時に水を抜いて、粘膜の腫れをとる方剤を使います。

3の場合は、鼻水の他に、息切れしやすい、動くとすぐに汗をかく、風邪をひきやすいなどの症状があります。上2つと違い、体の必要な気が不足しているのが原因です。肺の気は皮膚のバリアとなるのですが、この肺気が不足すると、気候の変化や刺激に弱くなり、皮膚や鼻、のどの症状が出やすくなります。
この時には、肺の気を補い、外からの刺激に強くする方剤を使います。ただし、肺の気を補うのは数日では難しいので、1か月以上服用してもらうことになります。

症状を抑えるための薬では、再発してしまうので、途中で体質を改善する処方に切り替え、さらに生活習慣を改善します。
初めに、体の中にある余分な水によって起こると言ったように、水が溜まらない生活、水の代謝をよくする生活にすることがポイントです。水分摂取では、喉が渇いた分だけ飲んで、余分な水を取らないようにしてください。また、冷たい水は動きにくく、体に溜まりやすいので、飲むときはできるだけ温かいものを飲むことを心がけてください。水の代謝をよくするには、体を動かすこと、汗をかくことが大切です。体を動かすことで、水を動かすための気(エネルギー)が動くので、代謝がよくなります。
花粉症の症状を抑えるには、漢方薬は効果がありますが、元から治すには、漢方薬だけでは力不足です。また、生活習慣の改善だけでも長期間かかります。漢方薬と生活習慣の改善を同時に行うことで、効率よく体質改善ができます。


副鼻腔炎
副鼻腔炎には、かぜなどに続いて発症した急性副鼻腔炎と、長期にわたって炎症が続いている慢性副鼻腔炎があります。
原因として、
急性期は1、風寒(太陽病)2、風寒(少陽病)
慢性期は3、陰虚、4、気虚
などがあります。

かぜなどに続いて症状が現れた場合は、風寒の邪によるものと考えます。外からの邪(ジャ:病気を起こす原因)が体に侵入して起こり、鼻詰まりが続いて、濃い鼻水が出てくる、のどに落ちてくるなどの症状が出てきます。
かぜをひいてすぐの場合は、体の浅いところに邪がある(太陽病)ので、体の表面から追い出す方剤を使います。かぜが1度治ってからまたぶり返した場合は、もう少し深い位置に邪がある(少陽病)ので、追い出すのではなく、消して散らす方剤を使います。

1、2とは別に長期にわたって副鼻腔炎が続いている場合、鼻づまり、鼻水、咳などの症状があります。3は陰と呼ばれる体の冷却水の働きをするものが足りなくて熱を持ち炎症を起こしているため、陰を補い炎症を起こしやすい体質を改善する方剤を、4は回復するエネルギーがないため、炎症を治す体力を補う方剤を使います。

慢性的な炎症は、体にくすぶった火がずっと消えずに残っている状態です。体の中で異常な火が起こらないようにする必要があります。
食事では油、脂肪、甘いものをできるだけ避けてください。肉は少なめにしてタンパク質は、大豆や魚からとるように心がけてください。
食品添加物も避けた方がいいです。また、食べ過ぎも控えてください。油、脂肪、甘いもの、食べ過ぎなどは、余分な熱を発生させて、炎症を助長します。
食事に気を付けて、健康な生活を送ってください。

お茶でも紫外線対策!

blog 写真1

2019年5月31日(金)

日中の日差しがだいぶきつくなり,
30度近く気温が上がる日々が急に増えてきました。
本格的な夏はまだまだ先なのですが。

体や心にとって気持ちいいお日様の光を適度に浴びておくことは大切です。
お日様のやさしい光で、気分はUPし、また骨をつくるのにも必要ですので、日の光はなくてはなりません。
しかし、きつい紫外線はシミや日焼けなどの肌のダメージにつながってしまいます。

ですので、ハレノヴァでも、紫外線対策をはじめています。
今回、ビタミンCたっぷり含まれる素材を使ったブレンドティーをご用意して、ご来店された方にお出ししています。
爽やかな味わいのお茶となりました。来月の梅雨前まで販売もしております。


日常で紫外線はどうしても浴びてしまうものです。しかし、体がきちんと新陳代謝できていると、
少ないダメージで済み、回復も早くなります。
ビタミンCはご存知の通りシミやソバカスのもととなる物質の働きをおさえてくれたり、
元気な新しい肌を生み出すのに必要な成分です。
この時期に意識的にビタミンCを取ることで、肌トラブルを未然に防ぐことを助けてくれます。
他にも肌に優しい商品をとりそろえておりますので、近くに来られた際は気軽にお店をのぞいてください。

少しでも、肌のダメージ軽減のお手伝いになればと思っています。

気持ちのいい日を紫外線のために内にこもるのは、もったいないことです。
対策を万全にして、気分良く外へお出かけしてみてください。

6月8日(土) 臨時営業時間変更のお知らせ

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2019年5月23日(木)

誠に勝手ながら、6月8日(土)の営業時間を次の通り変更しますのでお知らせいたします。

営業時間 / 10:00 ~ 15:00

ご迷惑をお掛けしますがよろしくお願いいたします。

お肌には、優しいタッチでお手入れを♪

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2019年5月22日(水)

5月、新緑がまぶしい季節になりました。
また日差しが強くなり、紫外線も気になる季節ですね。
シミ、シワなどのお肌へのダメージの原因と言われる紫外線には、ずいぶん気をつけるようになってきたかもしれません。
でも、お肌へのダメージの原因は他にもあるのです。

たとえば、クレンジングや洗顔の時にゴシゴシと強くこすり洗いをしていませんか?
化粧水やクリームなどを塗るときに、強く塗り込んでいませんか?
この刺激が、シミ シワ、、たるみなどのお肌へのダメージの原因にもなりかねないのです。
これを毎日続けてしまうと、ダメージが積み重なって、お肌はどうなるでしょうか?
今日からは、お肌には、優しい、やわらかなタッチで行いましょう。
これからのお肌に大きな差がでてくるかと思います。

まず、洗い方を見直してみませんか?
きっとお肌が変わってくるのを実感していただけるかと思います。

ご紹介するのは、フィッツの「レイドロネトワヤン」です。
ミルクタイプのクレンジングで、お肌への潤いを保ちながら、メイクや汚れを優しく落とします。ダブル洗顔不要なのでさらにお肌への負担も減ります。
使用するときは500円玉くらいたっぷりのクレンジングミルクをお使いください。
そうすることで、クレンジングミルクがクッションとなり、お肌への摩擦が少なく、またしっかりなじませることができます。
その後、水、またはぬるま湯を2~3滴ずつ足し、ゆるめてなじませてください。そして、優しく水やぬるま湯で流してください。
ここでもゴシゴシはだめです。優しいタッチでお肌に触れてくださいね。
洗顔後は、化粧水、美容液、クリームなどでお手入れください。
もちろん、たたきこまず、擦り込まず、優しいタッチで大丈夫、十分にお肌へ浸透していきます。
日焼け止めやメイクの時のファンデーションなども優しいタッチで塗ってあげましょう。

「皮脳同根」皮膚と脳は同じルーツ(外胚葉から派生)をもつと言われています。
お肌は、脳とつながっていると考えられます。
例えば、ストレスがかかったり、イライラしたりすることが増えるとニキビや吹き出物が出る、お肌の調子が悪くなる、というのもよく聞きます。
反対に、リラックスして伸びやかに気持ちよく過ごすことは、お肌にとってもとても良いのです。
また、お肌への優しいタッチケアが、脳への心地よいアプローチにもにもつながっていくと考えられます。
「レイドロネトワヤン」のラベンダーの香りが、五感に働きかける事でさらにリラックス、リフレッシュ、脳への相乗効果になると思います。

ぜひ、紫外線対策とともにお肌へのタッチを一度、見直してみてくださいね。

生薬にまつわる「竹」

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2019年4月27日(土)

先日、ほりたて、ゆでたてのタケノコをいただきました。

水煮やごはんやさんでいただく調理されたかたちでは
みたことがありますが、丸々いただくのは初めてでした。

台所に立ち、
先っぽの方(色の濃い部分)が堅い!とか
たまねぎのように、どこまでもするする剥けてしまう、マトリョーシカや!と
ひとり突っ込みながら
タケノコの炊き込みご飯づくりに勤しんでいました。

さて、前置きのタケノコはこのくらいにして生薬の話に移ります。

残念ながらタケノコ自体は生薬に含まれていないので、
「竹」が名前に含まれている生薬をこの機会に調べてみました。
ざっと5つ紹介します。

「竹葉(チクヨウ)」「竹如(チクジョ)」「竹瀝(チクレキ)」「淡竹葉(タンチクヨウ)」「玉竹(ギョクチク)」

これらがすべて竹由来の素材で、同じ種類の竹なのかと思いきや
そうではありません。

「竹葉」「竹如」「竹瀝」はハチクという種類の竹であり、
「淡竹葉」はササクサです。
ただ、竹の種類はややこしく混同されることもあるようです。

また「玉竹」は竹とは関係なく、アマドコロという植物です。

(写真:左「竹如」真ん中下「玉竹」右「淡竹葉」)

竹由来の4つの素材の使われているところは、
「竹葉」「淡竹葉」は、名前の通り、葉っぱ。
「竹如」は幹の皮を薄くはいだその皮下の部分を薄く削りとったもの。
「竹瀝」は幹を加熱して流れ出た液汁。
とのこと。

竹の種類も決められていたり、使われる場所も様々です。

これら4つの素材のはたらきは
主になんらかの原因で体にこもった余計な熱を冷ますことです。

特に「竹如」「竹瀝」は熱を冷まし、
体に溜まってしまった不要なドロドロとした水(漢方でいう痰)を
とってくれると記載されています。

植物の由来が竹とは関係ない「玉竹」のはたらきは、
喉や肺をうるおす働きがあり、
喉の乾燥、乾燥からくる咳、喉痛に対して使用されるようです。

この前、なにげなく市販で購入した
トウモロコシをメインとしたお茶のパッケージに、このアマドコロの記載があり、
「こんなところに!」と驚きました。
このような発見があるので、みなさんも一度
商品の成分表示をみてみるのも面白いと思います。

以上、「竹」のつく生薬は、熱を冷ましてくれる素材でした。

そうこう調べているうちに、竹林へ涼みに行きたくなりました。
青々と茂る竹と爽やかな風吹くの中で深呼吸すると気持ちいいでしょうね・・・。

ではでは、明日からハレノヴァもGWのお休みをいただきます。
5/7(火)から通常営業します。
長いGWで外出する機会も増えると思いますが、薄手の上着をもって
紫外線と温度変化にうまくつきあって、気持ちの良い連休をお過ごしください。
また、連休明けにお会いしましょう。

老人必用養草2(飲食について:総論、肉)

香月牛山

2019年4月17日(水)

前回に引き続き、『老人必用養草(ろうじんひつようやしないぐさ)』を紹介します。
この本は、以前に紹介した『小児必用養育草(しょうにひつようそだてぐさ)』の香月牛山(かつきぎゅうざん)が1716年に著した本です。
老人の養生、老人への接し方など現代にも通じるいろいろな教訓が書かれていて、今読んでもためになります。

今日は食養生の部分を読んでみます。

【原文】
・飯はよく熟して中心まで和かなるをくらふべし。こわきはあしく、ねばるはあしく、煖なるによろしく、冷るによろしからず。夏月といふとも冷たる飯をくらふ事なかれ。冬月といふとも熱飯を喰事なかれ。飯にむかはば、あらかじめ何ほど食んと心にて定めて其分量にすぐべからず。老人は一口の食もおほきときは、その気に堪がたく、消化しがたく、養ふものを以て、かへりて害をなすなり。能々心得べき事なり。
・(前略)『素問』にも「五穀は養をなし、五菜は充をなす」とあるも、此こころなるべし。然れば、肉と野菜の類は、食よりもすこしく食ふべきなり。聖人も「肉はおほしといへども食の気にかたしめず」とのたまふ。ことはりふかき事なり。
 年老ては肉食にあらざれば気血をます事なしとて、鳥獣の肉を好んで食ふ類の人おほし。これ其理にくらき故なり。世俗の肉をもてやしなふといふ事をつのるは、その味の口にかなふによりてその性をほめ、一時の心よきをとるのみなり。

【訳文】
・ご飯はよく火を通して中心まで柔らかいものを食べるのがよい。堅いものや粘るものは悪く、温かいのがよく、冷たいのはよくない。夏であっても冷えたご飯を食べてはいけない。冬であっても熱いご飯を食べてはいけない。食べるときは、あらかじめどれだけ食べるか決めて、それより多く食べてはいけない。老人は一口でも多く食べると、食べ物の気に堪えられず、消化できず、身体を養うものでかえって害を与えている。よく心得るべきことである。
・(前略)『素問』にも「五穀は体を養い、五菜は体を補う」とあるのも、これを言っている。なので、肉や野菜などは、主食よりも少なく食べるのがよい。聖人も「肉を多く食べても、主食の気より多くはしない。」と言っている。深い道理があることだ。
 歳をとってからは肉を食べないと気血を増すことができないと、鳥や獣の肉を好んで食べるような人が多い。これは養生の方法を知らないためである。世間で、肉によって体を養うと言うことが多いのは、味がよいためにその性質をほめて、一時の快楽をとっているだけである。


 食養生の部分を読んでいると、冷えているものはいけない、量は少ないのはいけないが、多くてもいけないと頻りに書いてあります。今の日本ではありがたいことに、食べ物が不足することはほとんどないので、食べ過ぎにはよく気を付けないといけません。口のいやしいのにまかせて、どんどん食べていると、いずれ体を壊してしまいます。老人は体が衰え、何をするにも体の負担になるので、このように再三諫めているという理由もありますが、若い方、働き盛りの方こそ気を付けていただきたいです。体はまだ丈夫ですが、丈夫な内から心がけることで、健康なまま歳をとることができます。
 肉や野菜は主食より少なく食べるのがよいというのも最もなことです。体を動かすエネルギーは穀物からとり、肉や野菜は体を調えるために食べるものと考えるべきです。糖尿病などでは炭水化物を制限するのもいいですが、糖尿病でない人が考えないといけないのは、炭水化物の量ではなく、お米、肉、野菜のバランスと全体の量です。
 歳を取ってからは肉を食べた方が体が衰えないと言われますが、肉を食べる気にならない、胃もたれする方が多くいらっしゃいます。肉を食べるから体が丈夫になるのではなく、肉が食べられるほど胃腸が強いから長生きするんです。胃腸が弱くなるのは、歳をとると仕方のないことなので、漢方薬で強くしてもらえたらと思います。


さて、今回見た食養生の部分は、もう少しあるので、残りは次回ご紹介します。
次回は麺、お酒、お茶、タバコのお話です。

疲れたり、むくんだりする脚にシュッとスプレー♪フットスプレーのご紹介です。

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2019年4月13日(土)

4月、新しい元号も発表され、また新年度がスタートしました。

新入生や新社会人の方は、新しい環境になり、こころもからだも緊張しやすかったりするのではないでしょうか?
緊張すると呼吸も浅くなりがちになるので、ゆったりと深呼吸をこころがけたり、こわばりやすいからだをストレッチでのびやかにしてあげましょう。お好きな香りでリラックス、リフレッシュすることもオススメです。
実は、焦りそうになったときこそ、あえてゆったりとゆっくり動く、行動するというのも自律神経を乱れさせないポイントなのです。
春を過ごしやすくする養生のひとつです。お試しくださいね。

今回は、すぐに使えて便利、すっきり爽快感のある香りと使い心地がとても良いフットスプレーのご紹介です。
通学、通勤で、立ち仕事で、脚の疲れ、むくみが気になる方、あるいはデスクワークで同じ姿勢が続き、むくみやすい方、そんな方にほてった脚をクールダウンしてくれる「フィッツフィトフリィドグラシアル」をご紹介いたします。
メントールなどのすっきり爽快感のある香りや、収れん、鎮静、血行を良くする成分が配合されています。
疲れたり、むくんだりする脚にシュッとスプレーするだけ、靴下やストッキングの上からもお使いいただけるのでとても便利です。
100%天然由来成分のみで作られています。

ハレノヴァではテスターをご用意しています。
お気軽にお立ち寄りください。そしてぜひ使い心地を体感してみてくださいね。

老人必用養草1(養老の総論)

香月牛山

2019年4月2日(火)

今回は、『老人必用養草(ろうじんひつようやしないぐさ)』を紹介します。
この本は、以前に紹介した『小児必用養育草(しょうにひつようそだてぐさ)』の香月牛山(かつきぎゅうざん)が1716年に著した本です。
老人の養生、老人への接し方など現代にも通じるいろいろな教訓が書かれていて、今読んでもためになる本です。

「巻一、養老」の総論の一部分を読んでみます。
原文のあとに、私が適当に訳したものを記します。


【原文】
人わかき時は血気さかんに元気つよきゆへ、保養の術にうとく、私欲を恣にすといへども、おほくは妨なきに似たり。四十にも至る頃ほひより、つとめて保養せざれば、たちまち病を生じ、元気をそこなひその身を失ふなり。(中略)生まれつきて元気さかんに体つよき人も、四十已後の保養をしらづ、私欲を恣にすれば、父母より受得たる所の天年をたもたずして、死する類多し。

【訳文】
若い時は血気が盛んで元気なので、養生の方法を学ばずに欲の赴くままに行動しても、多くは何もないように見える。40歳にもなると、養生に励まなければ、すぐに病気になり、元気を損なって体をこわす。(中略)生まれつき元気がよく、体が強い人でも、40歳を過ぎてからの養生を考えずに欲のままに行動すると、両親からもらった本来の寿命を全うせずに死ぬ人が多くいる。

やっぱり、もとから身体が強い人は、普段の生活で無理をして、かえって寿命が短いことが、昔からあったんですね。
一病息災という言葉は的を射ていると感じます。持病があったり、身体の弱い人の方が、ちゃんと健康を気遣って、歳をとるとかえって周りの人より元気というのは実際によくあることです。
「自分は長生きはしたくない」という方もいらっしゃいますが、養生を怠ると、健康寿命が短くなる場合が多いです。なかなか、やりたい放題の生活からからコロリとはいけないものですので、養生はしておいた方がいいと思います。


【原文】
父母の怒の起るは、其心ざしにたがふよりはじまる事なれば、いかようの筋なき事なりとも、まづそのあやまりをたださず、色を悦ばしうし、声をやはらげ、時いたりてすこしくいさめづとも、時は父母もよく心得て怒るにいたらざるなり。

【訳文】
老父母が起こるのは、心にそぐわないことから始まる事なので、どんなに道理の通らないことでも、まずは誤りを指摘せず、顔を穏やかに、声を和らげれば、時間が過ぎて少しもいさめなくても、老父母もよく理解して怒ることはない。

この部分は、周りの人の老人への接し方について書かれてますが、これは認知症の老人に対する接し方と同じです。声を荒げずに穏やかに話しかけることが大切なんですね。
老人は気血が減り、外からの刺激に弱くなっています。ちょっとしたことで怒りやすくなっていることを理解して、周りが少し配慮してあげることでどちらも過ごしやすくなります。
自分に対する忠告にもなりますが、年老いた親をないがしろにせずに、誠意をもって接しないといけないと改めて思いました。


この他にも、衣食住、精神の修養など、いろいろなことがかかれていて、興味深いところがたくさんあるので、これから、老人必用養草の気になった箇所を少しずつ紹介したいと思います。