PMS(月経前症候群)は、生理の3〜10日位前から起こる体や気持ちの不調で、生理が来ると症状が弱くなり、消えていくものを指します。
月に一度、有無を言わさず来る生理。PMSがひどい人にとって、苦行の期間です。
生理というのは、ベッドを毎月新調して、赤ちゃんを迎える準備をするためのものです。こんな素敵なことなのに、痛みや気分の不調、体のだるさや肌荒れなどに悩むのは、何だかギャップがありすぎて、腑に落ちません。
でも、それは、バランスが崩れたことで出てくる、体からの黄信号かもしれません。
生理痛やイライラや落ち込みなどの気持ちの変化もなく、あったとしても、意識するレベルではないのが、理想の状態です。
特に、赤ちゃんを産みたい人、そうでない人も、早いうちにバランスを整えて、体や気持ちの不調なく、スッキリと生理を迎えられるようにしましょう。
体質を判断するには、特に生理の状態を詳しくお聞きします。
生理周期、期間、量、色、塊の有無、生理期間の中で痛みや不調の出るのはどの時期か、経血が出ると楽になるのか、悪化するのかなど、細かく教えていただきます。
一度、ご自分の生理の状態をじっくり観察して、メモしてくださるといいかもしれません。
その他、汗、のぼせ、体の冷え、食欲などをお聞きし、舌の状態なども確認して、総合的に体質を判断します。
使う薬は、もちろん人それぞれ違います。
イライラや胸のハリなどの気の巡りが悪い(気滞)症状が強ければ理気薬、冷えが強ければ温裏薬、食事の不摂生や体に熱を溜めやすい体質なら清熱利湿薬、消化吸収が悪くて気(エネルギー)や血(けつ)を作れていなければ(脾気虚なら)補気薬や補血薬、生まれ持った体質で腎が弱かったり房事過多などで腎を傷つけてしまっていたら補腎薬を中心に、程度によって駆於血薬などを合わせていきます。
崩れたバランスを元に戻すには、早めの対策が必要です。
どんな病気も、こじれると、治りにくく、症状も強くなっていきます。
これからの人生を楽しく過ごすためにも、漢方で早めにPMS対策をしましょう。
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