50代男性
主訴:顔の赤み
現病歴:
1年前に、赤みがこめかみから始まり、今は頬まで広がっている。皮膚科でステロイド処方された。ストロイドを間違った使い方をして赤みが広がった。診断はステロイド性酒さ。別の塗り薬を処方された。
顔が熱っぽい。濡れたタオルを当てている。痒み(+)。前は寝るときも痒かったが、今は薬で↓。風呂、朝、お酒で悪化。改善は特になし。
その他の症状・所見:
喜冷飲(±)、寝つきよい。動悸なし。不安感(±)。食欲○、口内炎(-)。ストレス(+)、耳鳴(-)、目の充血やや(+)、頭痛(-)。手足の冷え(-)だが、もう少し寒くなると足が冷える。10月に入ると膝が痛む。
脈:右寸脈やや弱、関脈やや弱。左寸脈右より強い、関脈緩、弦(-)。
舌:胖大、黄苔、舌尖紅、舌下怒張(+)、舌裏紅。
経過:
心火>肝火。やや多めの黄連と、竜胆・山梔子を主にしてエキス剤と散剤を組み合わせて、14日分。
14日後。漢方を飲みだしてから赤みがひいていった。今も少し赤みが残っているが、他人には別に気にならないと言われる程度になった。とのこと。28日分お渡しして終了。
所感:
舌と脈から心火。肝火上炎の症状が少ないので、心火を瀉すことをメインにした。
うまくいってよかった。