30代男性
主訴:お酒を飲んだ後にふらつく
現病歴:いつからか、お酒を飲んだ後にふっと頭から血の気が引くような感じがある。立っていられなくなり、座っていても姿勢を保てない。同時に、頭から汗が噴き出る。
気逆、水気上衝として方剤を投与。1か月半服用した後、お酒を飲んだところ、症状が出なかった。
また、服用中、便秘がマシになった。とのこと。
考察:アルコールを飲むと、体表や頭部の血流が良くなるが、血管拡張によって血圧が低下、脳の血流が低下してこのような症状が出ていたのかも。朝が苦手とも言っていたので、脳血流が悪くなりやすいタイプなのかもしれない。
服用中、なぜ便秘がマシになったのかよくわからない。五苓散でも、時に便秘が改善する。漢方での水分代謝の最初の砦は脾だけど、白朮の補脾によって、水分吸収の量がコントロールできるようになり、必要な量だけ吸収するようになったのだろうか。