40代女性
主訴:2か月続く微熱
現病歴:ここ2か月くらい、平均37.5℃くらいの微熱が夕方から晩に出る。薬を飲まなくても翌日の朝には熱が下がる。暑いだけで他に症状は特になし。上半身(胸から上)が熱い。
その他の症状・所見:婦人科では女性ホルモンが足りていないと言われ、ピルを服用中。寝汗は昨日だけ(+)、いつもはない。吐き気(-)。口渇(++)、喜冷飲(+)「温かいものは飲んだ気がしない」、3~3.5L/日摂取。低気圧での体調悪化(+)。のぼせ(-)、微熱時は(+)。咳(-)。のどの乾燥感(-)。便秘でも下痢でもない。寒気(-)。手足の冷え(+)、熱があるときはほてる。唇、手が荒れやすい(±)。PMS(+)。たばこ10本/日。「舌はどちらかというと赤い。苔は厚くない。」
陰虚として薬を10日分お渡しした。
10日後。服用7日目ぐらいから微熱が出なくなった。とのこと。さらに2週間分を渡して、徐々に止めていくようにお話しして終了した。
所感:微熱が続くのは、邪在少陽か、陰虚か、湿熱か、気虚かなどを判別しなくてはいけない。たばこなどで下地がつくられ、更年期によるホルモンの変化で発症したのだろうと思う。