親にとって、子どものことは自分のことより気にかかるものです。
周りの子と比べて、なかなか歩き出さない、体が弱いなどがあると、不安になってしまいます。
発育が遅れるのは、漢方ではどう考えるのか説明いたします。
子どもの発育が遅れているのは、生まれつきの精(≒生命力)が不足していたり、飲食物から取り出した精(≒エネルギー)が充分になく、少ないのが原因です。
生まれつきの精は、いわば貯金で、飲食物から取り出した精は、いわば財布の中のお金です。
この2種類の精を保管しているところを「腎」と呼び、腎は成長をコントロールするはたらきもあります。
腎が、この貯金と財布のお金をやりくりして、身体の発育をすすめることにより、こどもは心も体も成長していくため、2つの精が不足すれば、周りの子より発育が遅れてしまうことになります。
漢方では、立つ、歩く、歯が生える、髪が生える、話すのが遅いのを五遅(ごち)と呼び、精の不足の指標の1つとします。
これ以外にも、体が小さい、精神的な発育が遅れているなども精の不足で起こることがあります。
そこで、瓊玉膏が役に立ちます。
瓊玉膏は、腎にある貯金を補充する働きがあり、さらに、胃腸の消化吸収のはたらきをよくして、財布の中のお金をつくる力を強くします。
両方の”お金”を増やすことで、子どもの発育を助け、後々に強い体となる土台づくりに役立ちます。
特に発育に問題がない子でも、瓊玉膏を服用することで、さらに土台がしっかりして、強い体になります。
ただ、精神的な発達が遅れている場合、瓊玉膏を飲んでおけば絶対に大丈夫、と簡単に断言することはできませんが、漢方的には脳を栄養する”髄”を瓊玉膏が補充するため、必ず発達の助けになります。
薬の説明書には、「8歳未満の小児は服用しないこと」と書いてありますが、お子さんにもおすすめしています。
「滋養強壮」という効能のせいで、年齢の下限を記載しないといけないという大人の事情から、そう書いてあります。
ただ、気を付けていただきたいのは、1歳未満には服用させないようにしてください。ハチミツが含まれているため、飲ませてはいけません。
瓊玉膏が子どもにいいとわかっても、飲んでくれなければ、意味がありませんが、その点は安心してください。
このお薬は甘くてすごくおいしいです。好きな子は、何度も飲みたがるくらいおいしいので、お母さんが注意しないといけないくらいです。
お子さんがすくすくと育つように、瓊玉膏を服用してみてはいかがでしょうか。
瓊玉膏の症例はこちら↓
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