顔面マヒは、顔の筋肉に力が入らなくなる病気です。
飲み物を飲もうとしても口からこぼれてしまったり、目がしっかりと閉じれなくなったり、顔が左右で違う表情になったりします。
多くはウイルスが原因ですが、原因不明のこともあります。
漢方でも西洋医学でも早期治療が大切です。
漢方では、マヒが起こった部位に気(≒エネルギー)や血(≒血液)が行き届かないのが直接の病気のメカニズムと言えます。
気血が行き届かないのは、「痰」(気血の通り道を阻害するもの;西洋医学的には不明)がつまったり、外風や内風(神経の異常な興奮)が生じている、気血が極端に不足しているなどの原因が考えられます。
ほとんどの場合でエキス剤には効果的なものがないため、煎じ薬と丸剤を併用することが少なくありません。
2剤を併用することで、西洋医学の医師が驚くほど早く回復し、後遺症もかなり残りにくくなります。
顔面神経マヒは2割に後遺症が残ると言われているため、早期治療が大切です。
もちろん西洋医学的治療も大切ですが、その上に漢方薬を服用し、より早く治り、より後遺症が残らないようにしてください。