50代女性
主訴:呑気症(と自身で判断)
現病歴:お腹全体が脹って仕方がない。げっぷもガスも良く出る。クリニックで数か月間、漢方薬をもらっているが治らない。自分では呑気症だと思う。ストレスが原因と感じる。
その他の症状・所見:声、目ともに力あり。右関脈弦、大、有力沈取やや弱い。左関脈弱め、沈細弦。舌暗紅、白苔、舌下静脈怒張(±)。もらっている漢方薬は桂枝加芍薬湯と五苓散。
疏肝は必要。右関脈沈取弱めなのが気になる。強めの疏肝理気薬。3日分。
5日後来店。すごくよく効いた。同じものが欲しい。とのこと。12日分お渡し。
2週間はしっかり服用して、徐々にやめれそうか自分で判断するようにお話しした。
所感:脈は左右のバランスもみる。今回、右関脈が左関脈に比べてかなり強かったのは、脾胃に邪(体に不要なもの)が溜まりすぎていたのだと判断した。左関脈が弱めで沈んでいたのは脾胃に邪が溜まりすぎていて、同じ中焦にある(とも考えられている)肝気が舒暢できず押さえつけられていたことからかと思う。5日後に来店したときは、左右の強さがほぼ同じになっていた。