80代女性
主訴:唇の荒れ
現病歴:
唇が1ヶ月ほど前から荒れている。皮がめくれていて、自分でもめくってしまう。
その他の症状・所見:
口渇(±)、喜冷飲(−)、足は温かい、唇やや暗紅、寝付き○、便通○、夕方の熱感(−)、頭汗(++)。
脈右寸やや強い、関脈やや洪 沈取有力、左寸やや浮 右より弱、関脈やや弱。黄燥苔、於斑。
経過:
胃腸の熱と於血と判断して、2種類の薬をお渡し。14日分。
20日後、めくれたところもなく、見た目にかなり改善している。同じお薬を14日分。
ほぼ1ヶ月後、同じお薬が欲しいと来店。減らして服用していたとのこと。下唇の下端がややめくれているが、注意して見ないとわからない。同じ薬を14日分。
所感:
この方はよく来てくださり、いろいろなお話しをしていた。小柄だが食欲が旺盛な方で、よく食べているのを知っていたので、胃熱を一番に疑った。問診や切診からも判断できたが、普段の生活をお話ししてくださっていたのが役に立った。
文字化け防止のため、「病+於」を「於」に変えています。