2015年12月12日(土)
こんにちは。
12月も、はや半ば、年の瀬も押し迫ってまいりましたね。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか?
さて、白朮詣(をけらまいり)という行事をご存知でしょうか?
八坂神社本殿にて、毎年12月31日の午後7時に1年を締めくくる除夜祭が執り行われます。その祭典の後、無病息災を祈願した約3万本の「をけら木」と生薬でもおなじみの「白朮(をけら)」が一緒に焚かれ、この火を白朮火と呼ばれています。漢方薬では、「白朮」は胃を整える作用や利水作用などでよく用いられますが、ここでは、焼いた時に出る香りにより邪気を祓うといわれています。この白朮火を求めに、大晦日から元旦早朝にかけて約30万人の参拝者で賑わうそうです。
ちなみに、白朮火は境内で授与される火縄に移し、火伏せのお守りとして家庭に飾ったり、かつては火を家庭に持ち帰り、新年の雑炊を炊いたり、神棚の灯明として、1年の無病息災を祈ったそうです。
少し異なるかもしれませんが、漢方の未病という考え方やセルフメディケーションにつながるかもしれませんね。
ぜひ今年の大晦日は、1年の健康を祈って八坂神社にお参り行ってみてはいかがでしょうか。