2019年4月27日(土)
先日、ほりたて、ゆでたてのタケノコをいただきました。
水煮やごはんやさんでいただく調理されたかたちでは
みたことがありますが、丸々いただくのは初めてでした。
台所に立ち、
先っぽの方(色の濃い部分)が堅い!とか
たまねぎのように、どこまでもするする剥けてしまう、マトリョーシカや!と
ひとり突っ込みながら
タケノコの炊き込みご飯づくりに勤しんでいました。
さて、前置きのタケノコはこのくらいにして生薬の話に移ります。
残念ながらタケノコ自体は生薬に含まれていないので、
「竹」が名前に含まれている生薬をこの機会に調べてみました。
ざっと5つ紹介します。
「竹葉(チクヨウ)」「竹如(チクジョ)」「竹瀝(チクレキ)」「淡竹葉(タンチクヨウ)」「玉竹(ギョクチク)」
これらがすべて竹由来の素材で、同じ種類の竹なのかと思いきや
そうではありません。
「竹葉」「竹如」「竹瀝」はハチクという種類の竹であり、
「淡竹葉」はササクサです。
ただ、竹の種類はややこしく混同されることもあるようです。
また「玉竹」は竹とは関係なく、アマドコロという植物です。
(写真:左「竹如」真ん中下「玉竹」右「淡竹葉」)
竹由来の4つの素材の使われているところは、
「竹葉」「淡竹葉」は、名前の通り、葉っぱ。
「竹如」は幹の皮を薄くはいだその皮下の部分を薄く削りとったもの。
「竹瀝」は幹を加熱して流れ出た液汁。
とのこと。
竹の種類も決められていたり、使われる場所も様々です。
これら4つの素材のはたらきは
主になんらかの原因で体にこもった余計な熱を冷ますことです。
特に「竹如」「竹瀝」は熱を冷まし、
体に溜まってしまった不要なドロドロとした水(漢方でいう痰)を
とってくれると記載されています。
植物の由来が竹とは関係ない「玉竹」のはたらきは、
喉や肺をうるおす働きがあり、
喉の乾燥、乾燥からくる咳、喉痛に対して使用されるようです。
この前、なにげなく市販で購入した
トウモロコシをメインとしたお茶のパッケージに、このアマドコロの記載があり、
「こんなところに!」と驚きました。
このような発見があるので、みなさんも一度
商品の成分表示をみてみるのも面白いと思います。
以上、「竹」のつく生薬は、熱を冷ましてくれる素材でした。
そうこう調べているうちに、竹林へ涼みに行きたくなりました。
青々と茂る竹と爽やかな風吹くの中で深呼吸すると気持ちいいでしょうね・・・。
ではでは、明日からハレノヴァもGWのお休みをいただきます。
5/7(火)から通常営業します。
長いGWで外出する機会も増えると思いますが、薄手の上着をもって
紫外線と温度変化にうまくつきあって、気持ちの良い連休をお過ごしください。
また、連休明けにお会いしましょう。