老人必用養草9(季節の養生について2)

香月牛山

引き続き『老人必用養草(ろうじんひつようやしないぐさ)』を紹介します。
この本は香月牛山(かつきぎゅうざん)が1716年に著した本です。
老人の養生、老人への接し方など現代にも通じるいろいろな教訓が書かれていて、今読んでもためになります。

今日は「四時の保養の説(季節ごとの養生)」の中の秋、冬に関する部分を抜粋して読んでみます。


【原文】
・秋三月を『素問』に「容平」といひて、陰升り陽降りて、万物みな収斂の気にあひて、万の花実も形容をなして、平かに定るの時なれば、蚤くふして初寒をさけ、鶏と共にはやく起て、新に爽なる気にしたがふべし。これ収を養ふの道なり。老人は気血ともに弱く、元気とぼしければ、この時つつしまざれば、初寒の気にあてらるるものなり。夏の炎熱たかぶり極りて、俄に秋降の陰気に変ずれば、陽と陰との入替る時にして、寒露たちまち霜に結び、新冷の気行るるによりて、人の肺気を破る。老人かならず此時気に犯されやすし。能々つつしむべき時なり。

・冬三月を『素問』に「閉蔵」といひて、万物みなおさまりかくるるの時にして、人もこれにのつとりて蚤く臥し、おそく起、日の光をまち、寒をさけ、温につき、志をして伏するがごとく、静にして、みだりに動事を禁ずるなり。これ蔵を養ふの為なるべし。老人は気血ともにうすければ、四時の内、冬月の寒気尤犯しやすし能々つつしみ守るべき也。

・冬月、老人の座席は、障子をさしまはし、屏風など引かこひて、衾炉をまふけて圃団をしきて在しむべし。『千金方』にも「冬月の居止の室は密を用べし。細隙あらしむべからず。風気入る事あらば、急々にすきまを塞ぐべし。かくのごときの風寒の入来る所ならば、速やかに避べし。しゐて座すべからず。中風の病を生ず」といへり。誠にさある事なり。あらはに出て風寒にあたりたるよりは、すき間の些少の賊風には犯されやすきものなり。冬月の老人の座席心を用てしつらふべき事なり。

・冬月老人の寝る所は猶更すきまのなきやうに、戸障子をさし、屏風を引かこひ、床には毛ある皮の圃団をしきて、其上に絹の圃団を二重三重ほど敷て臥しめて、上の夜着ひとつは絹を用ゆべし。その上に紙子の夜着を着すべし。重からずして寒を防ぐなり。下に圃団をあまたしけば、上にはあつく着ずといへども温なるものなり。

・老人は寒暑ともに堪がたきといへども、暑にいたむよりも寒にいたむ物おほし。いにしへよりの名人達の天年をたもちえて、その終をとりたるときくに、おほくは冬春の間の寒気さかんなる時なり。(中略)しかれば老人は、寒気の時をおそれつつしみて、保養を加ふべき事なり。


【訳文】
・秋の三か月を『素問ソモン』では「容平ヨウヘイ」と言って、陰が昇り、陽が降りて、万物全てが収まり縮む気にあって、全ての果実も形作り、平らかに定まる時なので、早く寝て寒さを避け、鶏と共に早く起きて、新しく爽やかな空気に従うのが良い。これが収を養う方法である。老人は気血ともに弱く、元気が少ないので、この時に節制しなければ、初寒の気にあてられる。夏の暑さが極まり、急に秋の陰気に変化するので、陽と陰の入れ替わる時であり、露が霜になり、新たな冷気がめぐり、人の肺気を損なう。老人は必ずこの時期の気に犯されやすい。よく節制するべき時である。

・冬の三か月を『素問』では「閉蔵ヘイゾウ」と言って、万物全てが納まり隠れる時であり、人もこれに則って早く寝て遅く起き、日が出てくるのを待ち、寒を避けて暖をとり、志を持ちながらじっと耐えるように、静かにして、やたらと動くことを禁じる。これは蔵を養う為である。老人は気血ともに少ないので、4つの季節の内、冬の寒気にもっとも侵されやすいため、よく節制して守るべきである。

・冬は、老人の座席は、障子を向け、屏風などで囲って、炉を設えて布団を敷くのがよい。『千金方』にも「冬月の居間は気密にする。細かな隙間もあってはならない。すきま風が入れば、すぐに隙間を塞ぐ。このような風寒の入る所であれば、すぐに場所を移動する。無理に座っていてはいけない。中風の病を生じる。」という。誠にその通りである。表に出て風寒にあたるより、隙間の少しの風には犯されやすいものである。

・冬に老人の寝る所は猶更隙間がないように、戸障子をさし、屏風で囲い、床には毛がある皮の布団を敷いて、其の上に絹の布団を二重三重に敷いて横になり、上の夜着ひとつは絹を用いて、その上に紙子の夜着を着る。こうすることで重くなく、寒を防げる。下に布団をたくさん敷けば、上に厚く布団をかけなくても温かいものである。

・老人は寒さも暑さも堪えがたいと言っても、暑さより寒さで体を壊すものが多い。古来から賢人たちが寿命を全うしてその終わりを遂げたのを聞くと、多くは冬と春の間の寒気が盛んな時である。(中略)それなので、老人は寒気が盛んになる時を恐れつつしんで、養生をするべきである。


以上をまとめると、
秋は、早寝早起きをして、新鮮な空気を吸い込むのがよい。
冬は、早く寝て遅く起き、陽が出てから行動するが、やたらと活発に動いてはいけない。すきま風には十分注意して、入らないように、当たらないように工夫する。布団は下にたくさん敷いて、掛布団は少なめにする。とにかく、寒さに注意して過ごす。
ということです。

次は、起床時と就寝時のお話です。

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老人必用養草14(身体の補養について2)

香月牛山

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今日は身体の保養に関する部分を抜粋して読んでみます。

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子宮筋腫について

子宮筋腫は子宮にできる良性の腫瘍です。良性とは、腫瘍自体が大きくなるスピードが遅く、周りに広がらず、転移しないものを指します。

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現病歴:4~5年前から徐々に寝つきが悪くなった。1時頃床に入り、3~4時まで眠れない。8時半ごろ目覚め、すぐに二度寝もできず、10時ごろ起床。夏、暑くなってくると悪化。冬はマシ。その他の悪化改善条件は特になし。寝酒を飲んだり、疲れているときでも眠れたり眠れなかったりする。

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若い方のコロナ感染・コロナワクチン接種について

2021.8.18

コロナがかつてないほど爆発的に広がり、“災害級”という言葉も使われていますが、若い世代ほど気にしていない方の割合が多い印象があります。
ワクチンを希望しない方も、他の世代より若い世代の方が多いと言われています。
今が大事というのもわかりますし、感染して最悪の場合亡くなってしまうのは運だと割り切ってしまうのも考え方として否定すべきものではありません。
社会のために行動しろ、ワクチンを打てという圧力も、健康ファシズムのようで、少し心がざわつきます。
ただ、そこは考え方次第で、単に、自分の為に今の行動やワクチン接種を考えて欲しいと思います。

事実として、ワクチンを打つ方が増えるほど、感染の広がりは抑えられます。
若い方もコロナのせいで、アルバイトが減ったり、大学へ行けずに人との交流が全くなかったり、卒業後やキャリアアップの見通しがつかなかったり、不利益を被っていると思います。コロナが早く収束すれば、自分にとってもいいことがあります。この状況が続いてほしいと願っている人はあまりいないと思います。若い方も、早くコロナが収束して自分の未来を取り戻したいと思う方は、行動を変え、ワクチンを打つことで、それが現実に近付きます。

また、ワクチンを打つことで、変異株も含めて、より軽症、症状すらでない状態で済む確率が高くなります。
若い方のコロナ感染で問題になるのが、重症化よりも、倦怠感などの後遺症が残ることです。
デルタ株の流行により、若い方の重症化例も多くなっていますが、高齢者に比べると、重症化して死亡することは比較的少ないようです。しかし、脱毛、倦怠感、匂いや味がわからないなど、いろいろな後遺症が残る可能性が十分にあります。倦怠感で学業や仕事がほとんどできなくなることもあります。そうなると、人生の中での貴重な時代の貴重な時間が失われてしまいます。やりたい事がたくさんある方ほど、後遺症によってできないことが増えるといった状況に陥らないようにして欲しいです。後遺症に苦しんでいる方が少なからずいらっしゃることを知って欲しいと思います。

この世界に主人公補正はありません。私もあなたも誰もがコロナにかかる可能性はあり、亡くなったり、後遺症のために後悔の念に苛まれる可能性はあります。

以上のことを踏まえて、自分のために、ワクチンを打つかどうか、どう行動するか判断してはいかがでしょうか。

PMS(月経前症候群)

50代女性

主訴:生理前の胃痛、ムカムカ、フラフラ

現病歴:生理が始まる7~10日前の1日、胃痛やムカムカがあり、貧血のようにフラフラする。よく起こる時間は不明、押さえたくない脹った痛みで背中まで痛む、お風呂で楽になる。生理が始まると生理痛だけになる。

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ダイエット

30代女性

主訴:いろいろな食事法を試したり運動もしているが、なかなか痩せない

現病歴:数年前にタバコをやめてから5kgほど体重が増加した。下腹部ではなく、臍の上まわりの肉付きがよい。肋骨の下に指が入らない。腹の周りにタオルを巻いているよう。

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営業日・夏期休業日のお知らせ

店内

2021年7月13日(火)

漢方薬局ハレノヴァの営業日・夏期休業日をお知らせいたします。

祝日の変更に伴い
7月19日(月)は通常通り営業いたします。
7月22日(木)・23日(金)は休業いたします。

また、8月13日(金)~8月15日(日)は夏期休業とさせていただきます。

休業日もメールでのお問い合わせは受け付けておりますが、お返事は翌営業日以降となります。
また、オンラインショップの発送業務も停止いたしますので、予めご了承ください。

ご迷惑をお掛けしますがよろしくお願いいたします。

不妊(不孕)について

鹿茸1

中医学では、不妊は不孕(ふよう)といい、不孕が起こる状態は、
腎虚(じんきょ)
肝鬱(かんうつ)
痰湿(たんしつ)
血於(けつお)
の4つに分類されています。

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老人必用養草13(身体の補養について1)

香月牛山

引き続き『老人必用養草(ろうじんひつようやしないぐさ)』を紹介します。
この本は香月牛山(かつきぎゅうざん)が1716年に著した本です。
老人の養生、老人への接し方など現代にも通じるいろいろな教訓が書かれていて、今読んでもためになります。

今日は身体の保養に関する部分を抜粋して読んでみます。

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