20代男性
主訴:にきび
現病歴:高校1年生のころから、赤く膨らんだにきびができてきた。一部は化膿し、白くなっている。顎下、頬によくできる。脂っこいものは食べず、野菜も多くとっているが、パンや甘いものをよく食べる。
脾胃湿熱によるにきびと判断し、清熱解毒、排膿、駆於血薬を組み合わせて処方。14日間で新しいものができにくくなり、数も減った。
2か月の服用で、赤く腫れたにきびは1つ程度になった。
その後、小さく白く化膿したにきびができるくらいになったが、治りきらなかった。
そこで、食事を改善し、甘いものを毎日食べないようにして、パン食を止め、基本的にごはん食にしてもらった。
甘いものを食べ過ぎないかぎり、にきびはできなくなった。
考察:甘いもの、味の濃いもの、脂っこいものの食べ過ぎでにきびができるのは、当然のことだけど、やっぱり、にきびの元を入れながらにきびの毒を出すのでは、治りきるはずがないと改めて思った。燥湿健脾の方剤を飲み続ければ、ある程度はカバーできるかもしれないが、於血の問題が残るので、本人のためにも、食事指導で対応した。
※文字化け防止のために「病だれ+於」を「於」に置き換えています。