30代女性
主訴:生理時の不調、体質改善
現病歴:2年前に子宮筋腫と診断されたが、今のところ手術は不要。多嚢胞性卵巣。
月経周期26~36日、期間2~3日、経血は黒っぽく、塊(+)。生理前には眠気、食欲増進、イライラ、頭痛、肩こりなどがある。
花粉症(+)、朝の方が倦怠感が強い、便通2日に1回、残便感(+)、就寝時間24~25時、睡眠時間7時間、頭痛(+)、口渇(+)、首肩の凝り(+)
肝気鬱結、血於が主だが、全体的に気血水の巡りが悪いと感じたので、理気、化於、利水の方剤を組み合わせた。また、就寝時間を早め、朝食を取ることをお願いした。
3日後、特に味は問題ないという。胃もたれもない。理気の方剤を少し追加した。
17日後、生理前の頭痛が1回で済んだ、生理期間が2日から延びた、朝食をとるようにしたこともあってか便通が良くなったとのこと。同処方継続。
1ヶ月半後、漢方を服用しだしてから、頭痛が一度も起きていない。生理前に必ずあった頭痛もなく、快適。コロコロ便ではあるが、排便習慣がついてきた。処方継続。
2か月後、ほとんど毎日便通がある。経血の色も明るくなってきた。経血量も多かった。処方継続。
本人の希望に沿って漢方薬を考えていく予定。
考察:漢方薬の服用だけではなく、食事、生活習慣を改善されたところがとても大きく、相乗効果が現れている。冬の間は、お腹や腰周りをしっかり温めておくことで、骨盤内の血流が良くなり、スムーズな便通にも繋がるため、重点を置いてアドバイスをしている。
※文字化け防止のために、「病だれ+於」を「於」に置き換えています。