板藍根は西洋医学的には、抗ウイルス作用があります。
かぜやインフルエンザの初期、のどが痛くなった時に服用すると効果的です。
また、単純ヘルペスなどにも、違和感があった時点で服用したり、西洋薬にプラスして服用すると、治りが早くなります。
漢方医学的には「清熱涼血解毒」作用があります。口が乾いて何か飲みたいが、量はそんなに欲しくない・扁桃腺が腫れる・舌がやや暗い赤色・皮膚に赤い湿疹や紅斑ができるなどの症状に使います。
扁桃腺が腫れたり、湿疹や紅斑ができるところまでいかなくても、かぜの初期に葛根湯や銀翹散などと合わせることで治癒を早めたり、こじらせるのを防止する目的でも使います。
他にも、赤く強く腫れた単純ヘルペスや帯状疱疹ヘルペスは、「熱毒」によると考えられるため、発症初期から他の清熱解毒薬と併用することもあります。
本来なら、症状があるときだけの服用に留めた方がよいのですが、コロナやインフルエンザが流行している状況では、毎日服用するのも致し方ないかと思います。常用する場合は、体力のない方、体が冷える方、普段からお腹が緩い方などは1日に板藍根粉末顆粒1g(1包)程度の少量にしておき、喉が痛くなるなど、かぜの様な症状が現れたときには1gを3回服用するようにしてください。体力があり、全く冷えのない方は普段から1日2gでも構いません。症状が出た時は1gを1日3回服用してください。
かぜかなあと思った時に、銀翹散や葛根湯などと一緒に服用すると、相乗効果で一服で治ることもしばしばあります。
普段のかぜやインフルエンザを始め、ヘルペスの併用薬にも使える板藍根粉末顆粒は、家庭の常備薬としてイチオシです。