瓊玉膏について①(老化)

 瓊玉膏は腎陰(体の水分、体の冷却水の役割がある物)や腎精(体を作る大元の材料、生命力の源)を補うお薬です。
 老化の坂を緩やかにしたり、肺や肌を潤して空咳や乾燥肌、髪のパサつきを改善する効果があります。
 薬理学的研究では、血糖値や血圧の低下、活性酸素除去、脳神経の保護などが証明されています。(『慢性病と漢方薬 牛黄清心元、瓊玉膏、双和湯 編』より)

IMG_2795

【老化に関して】
 漢方において老化による衰えは、「脾」(消化器)と「腎」(腎臓、ホルモンなどの役割;生命力はここに溜められる)の機能低下が重要な問題となります。
 人は「先天の精」と「後天の精」をもとに活動します。「先天の精」は両親から受け継いだ生命力で、生きている限り減り続けます。「後天の精」は「脾」によって食べ物から作り出され、「先天の精」とともに「腎」に保管されます。腎に貯蔵されていることから、この2つの精を合わせて、「腎精」と呼びます。2つの「精」のうちどちらかが尽きると、体も脳も動かなくなり死に至ります。
 「寿命が尽きる」のが「先天の精」が尽きること、「餓死する」のが「後天の精」が尽きることと置き換えると、わかりやすいと思います。瓊玉膏は「先天の精」を補充し、「後天の精」を作り出す「脾」を強くするため、老化のスピードを緩やかにする働きがあります。

 瓊玉膏に含まれる生薬を詳しく見てみます。
 ハチミツを除くと、一番多く含まれている生薬は地黄(じおう)です。瓊玉膏は地黄の搾り汁を3日3晩加熱し、精を補う作用を高めています。一般に使われる地黄は乾燥しただけのものですが、これは熱を去り、水を生む作用が強くなる一方、精を補う作用は少なくなる加工方法です。一般的な漢方薬の製剤は通常、乾燥した地黄を使用しています。その点、瓊玉膏はしっかりと加熱した地黄を使用することで、精を補い、老化の坂を緩やかにする作用が高いお薬です。

 また近年、一般常識になりつつありますが、老人は肉を食べた方が長生きし、健康寿命も長くなると言われています。これは漢方の視点から見ると、当たらずとも遠からずで、肉を食べるから健康になるのではなく、肉を食べられるほど胃腸が強いから健康だと言えます。食べたものをちゃんと消化して、栄養を吸収できる胃腸を持っているおかげで、体が丈夫になります。
 瓊玉膏には、朝鮮人参と茯苓の粉末が入っており、脾気を補う(胃腸を強くする)働きがあります。
 脾気虚(消化吸収機能の低下)が強いと、疲れのせいで体がだるい、あまり食べられない、すぐ息切れするなどの症状が出ます。
 人参は脾気を補い、元気をつけるには抜群の効果がある生薬です。
 茯苓は正常な働きを阻害する脾の湿を穏やかに流して、脾を強くします。脾は湿に弱く、べったりしたもの(脂っこいものや甘いもの)の摂りすぎで、食欲低下や胃もたれを起こします。べったりした性質がある地黄、ハチミツを摂りすぎると、食欲がなくなるなどの悪影響が出てきます。茯苓は脾への副作用を予防し、正常に働くように整えてくれます。
 ハチミツは、ビフィズス菌のエサとなるオリゴ糖を多く含むため、腸内環境を整え、人参と一緒に胃腸にとってプラスに働きます。
 人参、茯苓、ハチミツが「脾」を強くし、「後天の精」をしっかり作れる体にしてくれます。
人参が1日量10g中に含まれている人参末は0.28gなので、少ないように思われるかもしれませんが、人参0.28gから抽出したエキスではなく、生薬の粉末なので、少量でも効果があります。
 

 瓊玉膏を続けることで、5年後、10年後には周りの方より、肉体的にも精神的にも活発で魅力的な人になれます。
 ぜひ、たくさんの方に飲んでいただきたい漢方薬です。

瓊玉膏の症例はこちら↓
https://halenova.com/blog/?p=4059

他の記事はこちら↓
【肌と髪への効果について】
 https://halenova.com/blog/?p=4273

【不妊について】
 https://halenova.com/blog/?p=4384


※瓊玉膏にも適している方、適していない方がいらっしゃるため、対面販売のみの商品です。
 気になる方は当店にお問合せください。体質をお聞きして丁寧に説明いたします。

漢方薬局ハレノヴァ

TEL: 06-6312-8429

大阪市北区末広町3-21 扇町センタービル1F

ご相談予約

過敏性腸症候群

50代女性

主訴:下痢しやすい

現病歴:緊張に伴い下痢しやすい。緊張すると何度もトイレに行く。電車やバスなど、自由に動けない時に症状でやすい。背中の下の方から不安感が昇ってきて、不安に包まれる感じ。

続きを読む »

新型コロナウイルス感染症②

40代女性

主訴:新型コロナウイルス感染症  

続きを読む »

新型コロナウイルス感染症①

40代男性

主訴:新型コロナウイルス感染症  

続きを読む »

慢性前立腺炎

20代男性

主訴:陰部に違和感、ムズムズがある

現病歴:2年前に症状が出始めた。慢性前立腺炎と診断されている。抗菌薬無効。八味地黄丸、セルニルトン無効。痛み(-)。夏や温かい所ではマシ。以前はコーヒー、アルコールで悪化していたが、今は避けている。疲れでの悪化(±)。夕方から夜にかけて悪化。風呂上りも症状がある。

続きを読む »

チック

5歳男児

主訴:鼻やのどを鳴らす、まばたきをよくする、舌を出す

現病歴:幼稚園の行事があってからみられるようになった。人前に出るのは苦手。

続きを読む »

老人必用養草 記事一覧

老人必用養草1(養老の総論)

老人必用養草2(飲食について:総論、肉)

続きを読む »

老人必用養草14(身体の補養について2)

香月牛山

引き続き『老人必用養草(ろうじんひつようやしないぐさ)』を紹介します。
この本は香月牛山(かつきぎゅうざん)が1716年に著した本です。
老人の養生、老人への接し方など現代にも通じるいろいろな教訓が書かれていて、今読んでもためになります。

今日は身体の保養に関する部分を抜粋して読んでみます。

続きを読む »

子宮筋腫について

子宮筋腫は子宮にできる良性の腫瘍です。良性とは、腫瘍自体が大きくなるスピードが遅く、周りに広がらず、転移しないものを指します。

続きを読む »

不眠

20代男性

主訴:なかなか寝付けない

現病歴:4~5年前から徐々に寝つきが悪くなった。1時頃床に入り、3~4時まで眠れない。8時半ごろ目覚め、すぐに二度寝もできず、10時ごろ起床。夏、暑くなってくると悪化。冬はマシ。その他の悪化改善条件は特になし。寝酒を飲んだり、疲れているときでも眠れたり眠れなかったりする。

続きを読む »

若い方のコロナ感染・コロナワクチン接種について

2021.8.18

コロナがかつてないほど爆発的に広がり、“災害級”という言葉も使われていますが、若い世代ほど気にしていない方の割合が多い印象があります。
ワクチンを希望しない方も、他の世代より若い世代の方が多いと言われています。
今が大事というのもわかりますし、感染して最悪の場合亡くなってしまうのは運だと割り切ってしまうのも考え方として否定すべきものではありません。
社会のために行動しろ、ワクチンを打てという圧力も、健康ファシズムのようで、少し心がざわつきます。
ただ、そこは考え方次第で、単に、自分の為に今の行動やワクチン接種を考えて欲しいと思います。

事実として、ワクチンを打つ方が増えるほど、感染の広がりは抑えられます。
若い方もコロナのせいで、アルバイトが減ったり、大学へ行けずに人との交流が全くなかったり、卒業後やキャリアアップの見通しがつかなかったり、不利益を被っていると思います。コロナが早く収束すれば、自分にとってもいいことがあります。この状況が続いてほしいと願っている人はあまりいないと思います。若い方も、早くコロナが収束して自分の未来を取り戻したいと思う方は、行動を変え、ワクチンを打つことで、それが現実に近付きます。

また、ワクチンを打つことで、変異株も含めて、より軽症、症状すらでない状態で済む確率が高くなります。
若い方のコロナ感染で問題になるのが、重症化よりも、倦怠感などの後遺症が残ることです。
デルタ株の流行により、若い方の重症化例も多くなっていますが、高齢者に比べると、重症化して死亡することは比較的少ないようです。しかし、脱毛、倦怠感、匂いや味がわからないなど、いろいろな後遺症が残る可能性が十分にあります。倦怠感で学業や仕事がほとんどできなくなることもあります。そうなると、人生の中での貴重な時代の貴重な時間が失われてしまいます。やりたい事がたくさんある方ほど、後遺症によってできないことが増えるといった状況に陥らないようにして欲しいです。後遺症に苦しんでいる方が少なからずいらっしゃることを知って欲しいと思います。

この世界に主人公補正はありません。私もあなたも誰もがコロナにかかる可能性はあり、亡くなったり、後遺症のために後悔の念に苛まれる可能性はあります。

以上のことを踏まえて、自分のために、ワクチンを打つかどうか、どう行動するか判断してはいかがでしょうか。

PMS(月経前症候群)

50代女性

主訴:生理前の胃痛、ムカムカ、フラフラ

現病歴:生理が始まる7~10日前の1日、胃痛やムカムカがあり、貧血のようにフラフラする。よく起こる時間は不明、押さえたくない脹った痛みで背中まで痛む、お風呂で楽になる。生理が始まると生理痛だけになる。

続きを読む »

ダイエット

30代女性

主訴:いろいろな食事法を試したり運動もしているが、なかなか痩せない

現病歴:数年前にタバコをやめてから5kgほど体重が増加した。下腹部ではなく、臍の上まわりの肉付きがよい。肋骨の下に指が入らない。腹の周りにタオルを巻いているよう。

続きを読む »

営業日・夏期休業日のお知らせ

店内

2021年7月13日(火)

漢方薬局ハレノヴァの営業日・夏期休業日をお知らせいたします。

祝日の変更に伴い
7月19日(月)は通常通り営業いたします。
7月22日(木)・23日(金)は休業いたします。

また、8月13日(金)~8月15日(日)は夏期休業とさせていただきます。

休業日もメールでのお問い合わせは受け付けておりますが、お返事は翌営業日以降となります。
また、オンラインショップの発送業務も停止いたしますので、予めご了承ください。

ご迷惑をお掛けしますがよろしくお願いいたします。

不妊(不孕)について

鹿茸1

中医学では、不妊は不孕(ふよう)といい、不孕が起こる状態は、
腎虚(じんきょ)
肝鬱(かんうつ)
痰湿(たんしつ)
血於(けつお)
の4つに分類されています。

続きを読む »

老人必用養草13(身体の補養について1)

香月牛山

引き続き『老人必用養草(ろうじんひつようやしないぐさ)』を紹介します。
この本は香月牛山(かつきぎゅうざん)が1716年に著した本です。
老人の養生、老人への接し方など現代にも通じるいろいろな教訓が書かれていて、今読んでもためになります。

今日は身体の保養に関する部分を抜粋して読んでみます。

続きを読む »