口内炎ができると、せっかくの食事が楽しめなかったり、痛みや違和感が気になってイライラしたり
口内炎は、誰でもできるものですが、できるとなかなか治らない、何度も繰り返す方は、体のバランスが崩れていると考えられます。
口内炎は、「炎」という名前の通り、病気の状態としては炎症が起こっているのですが、様々な原因が考えられます。
精神的ストレスが強いと、気(≒エネルギー:気分の「気」)がスムーズに体の中を流れなくなり、滞った場所で熱を発生します。その熱が蓄積され、口の中の炎症となって現れます。
この場合、症状を抑えるために黄連などで余分な熱を取りながら、熱を生む原因へのアプローチとして柴胡や芍薬などで気の巡りをよくします。
ただ、根本は、精神的ストレスなので、生活する上で、上手にストレスを発散したり、ストレスを感じにくい考え方へ変えていくことが重要になります。
食べ物を胃腸が処理できる能力以上に食べていると、食事によって産生される熱が、口の中の炎症となります。
まずは、腹八分目を心がけることが大切です。
もともと胃腸が強い人の場合は、胃腸の蠕動運動をよくして、スムーズに排出されるような薬を選びます。
胃腸が弱い人の場合は、胃腸の力を補充しながら、蠕動運動をよくする薬を選びます。
体の気が少ない場合、疲れがたまるとすぐに口内炎ができる、治癒力が十分でなく口内炎がなかなか治らないなどの症状が出ます。
胃腸が弱く気がつくり出せない人は人参を、つくり出した気を上手く使えていない人は黄耆を中心にお薬を考えます。
何度も繰りかえす炎症には、於血が絡んでいることもあるため、於血の所見があれば、駆於血薬を加えます。
子どもの場合、生活習慣が原因であることはあまりなく、もともと、胃腸が弱く治りにくい体質であるか、体に熱が溜まりやすい体質であるかのどちらかが多いと考えています。
活発ではなくおとなしく、姿勢が悪く、食べるのが遅い子は、胃腸が弱いタイプが多いです。
活発に動き、じっとできず、癇癪もちの子は、体に熱が溜まりやすいタイプの子が多いです。
胃腸が弱いタイプの場合、桂枝湯や人参が入った薬を用い、熱が溜まりやすいタイプの場合、柴胡剤をよく使います。
この他、とりあえず今ある口内炎を早く治したいという場合は、体質改善にもつながるササヘルスをおすすめしています。
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口内炎ができにくい体質となり、生活する上で気にならず、食事を楽しく食べられることを目指します。
※文字化け防止のために、「病だれ+於」を「於」に、置き換えています。
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