まず、ご注意いただきたいのが、牛黄清心元(ごおうせいしんがん)は、様々なメーカーが製造していて、内容が違うことです。含まれる生薬が違うと、使い方も違います。
廣東牛黄清心元(かんとんごおうせいしんがん;以下、清心元)について、今回は高熱やのぼせに対する効果を説明いたします。
清心元は高熱が出た時、頭がのぼせてクラクラする時に服用すると、数分から数十分で熱感が取れ、熱が下がり、随分と体が楽になります。
かぜやインフルエンザなどの感染症で高熱が出た時や、疲労やストレスで頭がのぼせる時など、いろいろな場面で使えます。
熱を下げる、熱を取ると言っても、体が冷えてしまうことはなく、いわば粗熱だけを取るはたらきがあります。
添付文書では、高血圧に伴う症状しか適応がないことから、15歳以下は服用できないとなっていますが、お子さんが服用してはいけないものは入っていません。
お子さんの高熱などにも使えるお薬です。
また、清心元には、薯蕷丸(しょよがん)という体力を補充する薬も入っているため、高熱で寝込んでしまっているときには、牛黄だけを服用するより適しています。
1回に1/8~1/4丸を舐めるように口の中で溶かして服用し、30分~1時間しても熱が下がらないようならもう1度同じように服用してください。
清心元には、牛黄(ごおう)と羚羊角(れいようかく)が含まれ、主にこの2種類の生薬が熱を冷ますのに働きます。
牛黄は様々な作用がありますが、炎症を抑えたり熱を下げる働きも強く、牛黄だけでもそういった使われ方をします。
羚羊角は、熱を下げたりやけいれんを抑えるのにはたらき、銀翹散製剤などには解熱を目的に配合されています。
清心元はなかなかの量の羚羊角が入っているため、牛黄と協力して熱をさげてくれます。
黄今、柴胡なども熱を冷ます助けをし、さらに、桂枝や甘草が上にあがった気を引き下げるため、のぼせ(気が上にあがった状態)を改善することができます。
全身の熱、または頭部の熱を取ると覚えておいてください。
熱で頭がボーっとする時には廣東牛黄清心元を使ってください。
廣東牛黄清心元の症例・服用された感想はこちら↓
https://halenova.com/blog/?p=4139
廣東牛黄清心元に関する他の記事はこちら↓
https://halenova.com/blog/?p=6733