出産について①はこちら↓
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①でも述べましたが、妊娠・出産というのは、お母さんが子どもに生命力と栄養を分け与える大きなイベントです。
気(エネルギー)や血(≒栄養)、精(≒生命力)を使うことで、出産後は、身体が一時的に”老化”しています。体に必要なものが不足すると、体がだるかったり、疲れが抜けにくい、髪がパサつくなどの不調がでます。抑うつ、イライラするなども、気、血、精の不足によって、外からの刺激に敏感になることで起こることがあります。
また、人によっては、悪露が出きらず、同時に”於血(おけつ:血の滞り)”が溜まっていることもあります。於血になると、血の流れがわるくなるので、腰痛や便秘、痔、肌荒れなどが出てきます。
さらには、夫婦関係や職場などの”環境”が悪ければ、気苦労が多く、余計なストレスもかかり、より一層、気(気分の気)の巡りが悪くなって、体調が悪化してしまいます。
このように、産後は不調が出やすいものですが、人によっては、出産によって、逆に於血が体の外へ出ていき、体調が良くなる人もいます。
身体に余分な水や滞った血がある人は出産で体調が良くなることが多く、気や血が不足している人は出産で体調が悪くなったり、なかなか回復しないことが多いです。
漢方薬で産後のケアをしっかりすることで、早く体調が整い、元の体に戻れますが、できることなら、妊娠時からケアをしっかりしたほうが良いです。事前に対処する方が、薬が効きやすく、こじれることも少なくなります。
産後の不調は、長年にわたって続くことがあります。
よく考えてみると、今の体の不調は出産がきっかけだったと気づくケースがありますが、体の不調を抱え込まないように、早めに対処していきましょう。
ただ、産後の不調が長引いてしまっている人も改善する可能性は十分あるので、一度ご相談いただければと思います。
※文字化け防止のために、「病だれ+於」を「於」に置き換えています。