病気になりたくないのは、全ての方に共通している思いではないでしょうか。
(むしろ病気になりたいという方は、深淵な哲学をお持ちの方か、探究心を窮めた狂気じみた方か、芯の図太い徹底した天邪鬼だと思います。)
では、病気になりにくい体、病気が再発しにくい体を目指すためにはどうすればよいでしょうか。
漢方の視点、治療薬、保健薬、生活習慣、心、いろいろな面からどうすればよいかを考え、何回かに分けてお話ししていこうと思います。
まず、病気になるのはなぜか。
それは、邪が正気より強くなるからです。
正気とは、自分の体のもつ、体の恒常性を保つための力です。免疫、肝臓の解毒機能、腎臓の排泄機能など、ありとあらゆる体の機能を指します。
邪とは、外界から体を侵すものですが、少し広くとり、体の中にできてしまった邪魔なものも含みます。細菌、ウイルス、曇天や猛暑などの気候、炎症を引き起こすサイトカイン、むくみとして現れる細胞間の水、腫瘍など、体の働きを邪魔するものや、苦痛を引き起こすものを指します。
正気が充実して邪が弱い状態、正気>邪なら、病気にはなりません。邪が体外へ排出されたり、体内で消除されたりして、体は元の状態に戻ります。これが逆転して、正気<邪となると、病気になります。
ただ、病気になる下準備が出来上がっても、症状が出るまでには時間がかかることもあります。体の部位の違い、個人の感じ方、体力の差によって、症状として現れるまでに差があります。
つまり、病気にならないためには、正気を強くするか、邪の侵入を防いだり、邪を体に溜め込まないようにするかどちらかということです。
(つづく)
※
当店では、「症状を改善したい」だけではなく、「体を丈夫にしたい」「病気を再発させたくない」「健康寿命を延ばしたい」といったご相談も承っています。
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病気になりにくい体・再発しにくい体について②(正気を強くする)
病気になりにくい体・再発しにくい体について④(治療薬・健康を保つための薬)